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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株下落、国債上昇-議事録ややタカ派寄り

更新日時
A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

11日の米金融市場では株式相場が下落した一方、米国債は上昇。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(3月20-21日)の議事録では、当局者らの姿勢が引き締めペースの若干の加速に傾いたことが示された。原油相場は2014年以来の高値に上昇。中東情勢の緊張が背景にある。

  • 米国株は下落、FOMC議事録がややタカ派寄り
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.78%
  • NY原油は続伸、3年ぶり高値-地政学リスク警戒
  • NY金は4日続伸、シリアへのミサイル攻撃の可能性強まる

  S&P500種株価指数は上げに転じる場面もあったが、議事録を消化する中で再び下落した。市場ではトランプ大統領のロシアに対する挑発的な言動の影響を見極めようと慎重姿勢も広がった。トランプ大統領は、シリアに対する米軍のミサイルを全て打ち落とすと公言したロシアに対し、「準備するがいい」と警告した。主要株価指数は下落したが、小型株で構成するラッセル2000指数は上昇。同指数の構成銘柄は大企業よりも国際情勢の影響を受けにくい。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2642.19。ダウ工業株30種平均は218.55ドル(0.9%)下げて24189.45ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.78%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。2014年以来の高値をつけた。米国が近くシリアを攻撃する可能性があるとトランプ米大統領がロシアに警告したほか、サウジアラビアがリヤド上空でミサイルを迎撃したことが手掛かり。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫の増加が示されたものの、相場には響かなかった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.31ドル(2%)高の1バレル=66.82ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.02ドル上げて72.06ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。貴金属全体を押し上げた。米国がシリアへのミサイル攻撃を計画しているとロシアに警告したことから地政学的緊張が高まり、逃避先資産の買いが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比1%高の1オンス=1360ドルで終了した。

  イートン・バンスの株式ポートフォリオマネジャー、ヤナ・バートン氏はインタビューで、「これは衝撃と畏怖だ。ツイートは続き、ニュースのヘッドラインも続く」と指摘。「きのうは上昇し、きょうは下げた。ボラティリティーが新たな標準ということだ」と続けた。

  米中間の貿易問題を巡る懸念が後退し、S&P500種は9、10両日に合わせて2%上昇していた。この日は質の高い資産を求める動きが強まり、米10年債利回りは低下した。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は顧客宛ての電子メールで、「株式相場は2日間大きく上昇し、その後トランプ大統領のツイートで下げに転じるというパターンがまた見られた」とし、「傷ついたレコードのようになりつつある。ホワイトハウスは中国とロシアに責任があると言うだろうし、それは正しいかもしれない。だが大統領の発言やツイートが、ここ数週間に見られる短期間の急速な戻りを止める要因になっていることに疑いの余地はない」と加えた。

原題:Stocks Lower as Fed Takes Slightly Hawkish Tone: Markets Wrap(抜粋)
Crude Hits Three-Year High as Global Tensions Rock Oil Markets
PRECIOUS: Gold Climbs Fourth Day as Syria Missile Drama Heats U

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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