4月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル軟調、FOMC議事録公表後に小幅高の場面も

  11日のニューヨーク外国為替市場では円がドルに対し上昇。トランプ米大統領がロシアに対し、米国のシリア攻撃に「準備するがいい」とツイッターで警告し、対シリアの軍事的選択肢を検討していることを示したのが手掛かり。米ロ関係の緊張でニューヨーク原油先物が2014年12月以来の高値を付けたことから、カナダ・ドルも上昇した。

  ブルームバーグのドル指数は小幅安。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表後に小幅高に転じる場面もあった。FOMC議事録には、「経済活動見通しが強まっているほか、インフレ率が中期的に2%に回帰するとの自信が深まっている。それにより、今後数年におけるフェデラルファンド(FF)金利の適切な軌道が従来予想より若干傾斜を強める可能性が高いと、幾人かの参加者が示唆した」と記された。

  朝方に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコア指数の前月比の伸びが市場予想に一致。米金融政策を巡る市場の見方は変わらなかった。

  ニューヨーク時間午後4時46分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=106円82銭。ユーロは対ドルで0.1%上げて1ユーロ=1.2364ドル。米ドルはカナダ・ドルに対し0.2%安の1.2572カナダドル。

  円はドルに対し106円65銭で日中高値を付けた。主要10通貨のうち、円はドルに対する上昇率が2番目に高かった。

  サンダース米大統領報道官は、トランプ大統領はマティス国防長官と会談したが、シリアに対する軍事行動に関する最終決断は下していないと述べた。

欧州時間の取引

  円がドルに対して上昇し、上昇率は主要通貨の大半をしのいだ。トランプ米大統領がシリア攻撃を示唆したことへの懸念から、リスク選好の動きが後退した。円は0.3%上昇して106円89銭を付けた。
原題:Dollar Weakens as U.S. and Russia Tensions Over Syria Simmer
Yen Advances as Geopolitical Risks Weigh; Fed Minutes in Focus(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株下落、国債は上昇-議事録はややタカ派寄り

  11日の米金融市場では株式相場が下落した一方、米国債は上昇。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(3月20-21日)の議事録では、当局者らの姿勢が引き締めペースの若干の加速に傾いたことが示された。原油相場は2014年以来の高値に上昇。中東情勢の緊張が背景にある。

  • 米国株は下落、FOMC議事録がややタカ派寄り
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.78%
  • NY原油は続伸、3年ぶり高値-地政学リスク警戒
  • NY金は4日続伸、シリアへのミサイル攻撃の可能性強まる

  S&P500種株価指数は上げに転じる場面もあったが、議事録を消化する中で再び下落した。市場ではトランプ大統領のロシアに対する挑発的な言動の影響を見極めようと慎重姿勢も広がった。トランプ大統領は、シリアに対する米軍のミサイルを全て打ち落とすと公言したロシアに対し、「準備するがいい」と警告した。主要株価指数は下落したが、小型株で構成するラッセル2000指数は上昇。同指数の構成銘柄は大企業よりも国際情勢の影響を受けにくい。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2642.19。ダウ工業株30種平均は218.55ドル(0.9%)下げて24189.45ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.78%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。2014年以来の高値をつけた。米国が近くシリアを攻撃する可能性があるとトランプ米大統領がロシアに警告したほか、サウジアラビアがリヤド上空でミサイルを迎撃したことが手掛かり。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫の増加が示されたものの、相場には響かなかった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.31ドル(2%)高の1バレル=66.82ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.02ドル上げて72.06ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。貴金属全体を押し上げた。米国がシリアへのミサイル攻撃を計画しているとロシアに警告したことから地政学的緊張が高まり、逃避先資産の買いが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比1%高の1オンス=1360ドルで終了した。

  イートン・バンスの株式ポートフォリオマネジャー、ヤナ・バートン氏はインタビューで、「これは衝撃と畏怖だ。ツイートは続き、ニュースのヘッドラインも続く」と指摘。「きのうは上昇し、きょうは下げた。ボラティリティーが新たな標準ということだ」と続けた。

  米中間の貿易問題を巡る懸念が後退し、S&P500種は9、10両日に合わせて2%上昇していた。この日は質の高い資産を求める動きが強まり、米10年債利回りは低下した。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は顧客宛ての電子メールで、「株式相場は2日間大きく上昇し、その後トランプ大統領のツイートで下げに転じるというパターンがまた見られた」とし、「傷ついたレコードのようになりつつある。ホワイトハウスは中国とロシアに責任があると言うだろうし、それは正しいかもしれない。だが大統領の発言やツイートが、ここ数週間に見られる短期間の急速な戻りを止める要因になっていることに疑いの余地はない」と加えた。

原題:Stocks Lower as Fed Takes Slightly Hawkish Tone: Markets Wrap(抜粋)
Crude Hits Three-Year High as Global Tensions Rock Oil Markets
PRECIOUS: Gold Climbs Fourth Day as Syria Missile Drama Heats U

◎欧州債:ユーロ圏中核国債が上昇、トランプ氏のシリア攻撃示唆で

  11日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国の国債が上昇。トランプ大統領がシリアに対するミサイル攻撃を示唆し、米国債を押し上げ、ドイツ10年債利回りは再び0.5%を割り込んだ。

  トランプ大統領がシリア攻撃を示唆するツイートを発した後、ドイツ債先物は出来高が急増。先物6月限の価格は43ティック上昇の159.48。

  ポルトガルは銀行団を通じて15年債を30億ユーロ発行。同国10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.69%。

  ドイツは2046年償還債を10億4000万ユーロ発行。応札倍率は1倍、実質応札倍率は0.7倍。昨年7月19日の前回入札ではそれぞれ1.8倍、0.9倍だった。
原題:Core European Bonds Push Higher; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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