きょうの国内市況(4月11日):株式、債券、為替市場

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●日本株反落、小売決算失望で業績不透明感-ディフェンシブ下落も続く

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  東京株式相場は3営業日ぶりに反落。百貨店のJ.フロント リテイリング決算への失望から小売がTOPIXの下落寄与度トップとなり、保護貿易リスクが後退する中、食料品やサービス、医薬品といった内需・ディフェンシブ業種からの資金流出も続いた。

  TOPIXの終値は前日比6.64ポイント(0.4%)安の1725.30、日経平均株価は107円22銭(0.5%)安の2万1687円10銭。

  三井住友アセットマネジメント株式運用グループの平川康彦ヘッドは、「これまで売られていたシクリカルの戻りは限定的な一方、買われていた内需・ディフェンシブ関連は昨日からの売りが加速し、総崩れの状況」と言う。全体的に新規資金が流入しにくい要因として、「安心感があると想定して投資家がポジションを傾けていた小売決算が人件費・物流費などのコスト増もあり、期待ほどではなかった。今後本格化する決算で市場の失望を誘う可能性がある」と指摘した。

  東証1部33業種は精密機器、小売、食料品、サービス、医薬品、陸運、その他製品、建設など20業種が下落。石油・石炭製品や鉱業、海運、証券・商品先物取引、非鉄金属、鉄鋼など13業種は上昇。売買代金上位では、資生堂や花王、コーセーなど化粧品銘柄、テルモやエムスリーなど医療関連銘柄が安い。半面、米国の携帯電話会社で合併交渉再開との報道でソフトバンクグループが上昇。ハーモニック・ドライブ・システムズの受注好調も追い風となり、安川電機やTHKなどFA関連も堅調。

  東証1部の売買高は15億3320万株、売買代金は2兆5586億円。値上がり銘柄数は728、値下がりは1278。

●債券は上昇、好需給観測で超長期ゾーンが堅調-利回り曲線フラット化

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  債券相場は超長期債を中心に上昇。利回り曲線はフラット(平たん)化した。国内株式相場の下落や外国為替市場で円高基調となる中、好需給観測を背景に超長期ゾーンに買いが入った。

  現物債市場で20年物の164回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.505%と、先週に付けた新発債として1年4カ月ぶりの低水準に並んだ。新発30年物58回債利回りは1bp低い0.72%、新発40年物の10回債利回りは一時1.5bp低い0.85%と、ともに5日以来の低水準を付けた。長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは横ばいの0.03%で推移した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「株の上昇トレンドが変化している感があり、円高圧力も払拭(ふっしょく)されていない状況下で、期初の投資資金の振り分けで消去法的に円債の超長期ゾーンなどは投資妙味が上がっている」と指摘。「30年債入札は発行減額の影響が多少あると思われる。円高が進む懸念を背景に日本銀行がオペの買い入れ額を維持している一方で、発行額が減額されると、結果的に需給は改善することになる」とみる。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比1銭高の150円98銭で取引を開始し、一時は151円02銭と、日中取引ベースで3月23日以来の高値を付けた。その後はいったん150円97銭まで水準を切り下げたが下値は堅く、結局は2銭高の150円99銭で引けた。

  日銀はこの日午前の金融調節で、中長期ゾーン対象の長期国債買い入れオペを実施した。買い入れ額は残存期間1年超3年以下が2500億円、3年超5年以下が3300億円、5年超10年以下が4500億円と、それぞれ前回から据え置かれた。応札倍率は1年超3年以下と3年超5年以下が前回から上昇して売り圧力の強まりが示された一方、5年超10年以下は低下した。

●ドル・円は小幅安、シリア情勢緊張や日本の政治リスク重し-107円前半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。シリア情勢を巡る緊張の高まりに加え、米中貿易問題の行方や安倍政権を巡る不透明感などが重しとなった。

  ドル・円相場は午後3時26分現在、前日比0.1%安の1ドル=107円06銭。朝方に107円26銭を付けた後、日本株の下落に連れて一時106円97銭まで下落。その後は107円台前半に戻してもみ合った。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、ドル・円の下落の背景には安倍政権を巡る不透明感やシリア情勢への警戒感があると指摘。「前日は海外時間にかけて米中貿易問題への懸念後退からリスクセンチメントが改善したものの、これで大丈夫とはならないことからリスクを積極的に取りには行きづらい。前週に107円台半ばで上値を抑えられたこともあり、いったんは戻り売りや実需の円買いも見込まれる」と言う。

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