通貨高求める米圧力で日本の経験中国に伝授-岩田元日銀副総裁

元日本銀行副総裁の岩田一政・日本経済研究センター理事長は11日、米国との通商問題を抱える中国に対し、貿易摩擦解消の一環としてトランプ政権から人民元相場を押し上げるよう圧力を加えられても、容易に応じることにはリスクが伴うと、日本の経験を基に語った。

  1985年9月のプラザ合意の際に経済企画庁(当時)の官僚だった岩田氏は、中国海南省で開催中の博鰲(ボアオ)アジアフォーラムのパネル会議で、日本がドル高是正のために米国や西ドイツ(当時)、英国、フランスと取りまとめたプラザ合意の結果、日本の政策当局の予想よりも円高が進行し、日本の輸出業者が打撃を被った過去を説明した。

  岩田氏は、日本がプラザ合意以外にも輸出自主規制や、米国での雇用・生産拡大に向けた対米投資の増大などの措置を講じた点に触れた上で、同合意が日本にもたらした影響について、「残念」の一言で要約した。

  歴史問題を抱える日中だが、両国は通商問題ではいずれも米国の標的となってきており、岩田氏はパネル会合に参加した中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁に日本の教訓を伝えた。

原題:BOJ Veteran Has Lesson for China on Bending to U.S. on Currency(抜粋)

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