米国債利回り4%突破予想のファス氏、前提条件「かなわない公算大」

  • 4%突破予想は米中貿易摩擦が激化しないとのただし書き付き
  • 事態が落ち着いて平和的に推移なら長期に金利が上昇する時代

ベテラン債券運用者のダン・ファス氏は、米国の10年国債利回りが2年で4%を超えると大胆に予想した。だが、この予測には前提条件がある。米中貿易摩擦が激化しないことだ。

  まさにこのただし書きが、米資産運用会社ルーミス・セイレスの副会長を務めるファス氏を悩ませている。関税賦課の応酬は米経済に響き、金融政策正常化の計画を妨げるからだ。

  ファス氏は10日、ニューヨークでの記者説明会で「事態が地政学的に比較的落ちついたままで平和に進めば、かなり長期にわたって金利が上昇する時代に恐らく入っている」と述べた上で、この前提条件が「かなわない公算は大きい」と付け加えた。

  米10年債利回りは2月に4年ぶり高水準の2.95%に達した後、米中貿易摩擦懸念でリスク回避に投資家が走る中で2.8%前後に低下。市場のボラティリティーは続くとみるファス氏は、10年債利回りのけん引役は米経済成長の継続とインフレの段階的な高進とみて、米金融当局は年内あと2回、来年は複数回の追加利上げを実施すると予想している。しかし、高関税が成長を抑えれば、このシナリオはひっくり返るという。

  ファス氏は「国際的な緊張が関税や制裁などによる影響を表面化させ懸念すべき状況に追いやれば、米連邦準備制度の動きは突然止まると思う。少し逆方向に動いたとしても私は驚かない」と語った。

原題:Dan Fuss’s 4% Treasury Yield Forecast Comes With a ‘Huge If’(抜粋)

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