タカタの再建支援に香港ファンドPAGも参加、KSSと連携-関係者

  • 大量リコールで経営破綻のタカタは譲渡完了に向けKSSと最終調整
  • PAGはスポンサー探しの初期段階からタカタ支援に関心寄せる
Takata Corp. child car seats sit on display at a showroom in Tokyo, Japan, on Wednesday, Nov. 26, 2014. Photographer: Tomohiro Ohsumi

エアバッグの大量リコールで経営破綻したタカタの再建で、スポンサー企業に米自動車部品メーカー、キー・セーフティー・システムズ(KSS)などのほか、香港の投資ファンドPAGも参加していることがわかった。

  タカタの事業譲渡に関してKSSは、不具合があった硝酸アンモニウムを原料とするインフレータ(膨張装置)以外の全事業を総額15億8800万ドル(約1700億円)で取得することで最終合意。当初KSS側は資金の確保に苦しんでいたが、親会社の中国電子部品メーカー、寧波均勝電子と並んでPAGが資金提供に参加することとなり、譲渡完了へ向けた最終調整に入っているという。事情に詳しい関係者が、正式契約前であることを理由に匿名を条件に明らかにした。

  PAGは香港を拠点とするファンドで不動産や企業買収などさまざまな投資を手がける。昨年5月にタカタがスポンサーを募った際には米ベインキャピタルやKKRと並んで関心を示していた。PAGのウェブサイトによると、2002年の設立以来、300億ドル以上の投資を行ってきた。アジア主要都市の拠点に350人以上のスタッフを持ち、運用資産残高は200億ドルを超えるとしている。

  寧波均勝電子は昨年11月、買収に必要な資金を確保するため中国工商銀行やドイツ銀行から最大10億ドルの借り入れを行う方針を示した。それと同時に中国の国営投資会社を出資者として迎え入れ、さらに別の投資家を探すことを明らかにしていた。

  タカタ製エアバッグをめぐってはインフレータが異常破裂する不具合で米国を中心に死傷者が相次ぎ、同社は昨年6月に民事再生法の適用を申請した。11月にKSSと実質的にすべてのタカタの資産や事業を譲渡することを前提に最終合意。当初は今年3月末の取引完了を見込んでいたが延期となり、現在は4月中旬までの実行を見込んでいる。

  PAGの担当者に電話や電子メールでコメントを求めたが、返答は得られていない。寧波均勝電子の担当者は取材に対してコメントを控えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE