4月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円など逃避通貨が安い、貿易問題後退でリスク選好に

  10日のニューヨーク外国為替市場では、スイス・フランや円、ドルが下落。貿易問題が引き続き緩和され、世界的なリスク資産値上がりの流れに押された。原油相場の堅調でカナダ・ドルは米ドルに対し、2月下旬以来の高値に上昇した。

  この日はニューヨーク原油先物が3%余り上昇。中国の習近平国家主席は博鰲(ボアオ)アジアフォーラムでの基調講演で、銀行から自動車製造まで多岐にわたるセクターを開放すると明言した。トランプ米大統領は主席の「思いやりのある言葉」に感謝するとツイート。米中貿易摩擦を和らげる初めての動きと受け止められた。

  ニューヨーク時間午後4時46分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルは対円で0.4%上げて1ドル=107円20銭。ユーロは対ドルで0.3%上げて1ユーロ=1.2354ドル。

  米ドルはカナダ・ドルに対し0.7%安。遅い時間に1.2589カナダ・ドルで日中安値を付けた。ブルームバーグのドル指数も、取引時間遅くに安値近辺で推移した。

  商品相場の上昇を背景に、オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルも米ドルに対し大きく上昇した。

欧州時間の取引

  円が米国債とともに下落。習主席が市場開放や世界貿易支援の意向を表明したことで、米中間の関税を巡る対立が悪化するとの懸念が薄れた。ドルは円に対し一時、0.4%高の107円24銭をつけた。習主席の講演後には、オーストラリア・ドルも上昇した。
原題:Haven Currencies Decline as Risk Assets Rally Around the Globe(抜粋)
Yen Slips With Treasuries as Xi’s Speech Calms Market Nerves(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が大幅高、貿易巡る米中の融和的な姿勢で

  10日の米株式相場は大幅高。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による、貿易面での対立解消を意識した融和的な発言が好感された。米国債とドルは下落した。

  • 米国株は大幅高、貿易巡る米中の融和的な姿勢を好感
  • 米国債は下落-10年債利回り2.80%
  • NY原油は続伸、貿易戦争懸念が後退-サウジは価格上昇望むと伝わる
  • NY金は3日続伸、ETF通じた保有量は2013年以来の高水準

  主要株価指数は全て上昇。午後に一段高となる場面があった。関税と自動車障壁に関する「中国の習国家主席による思いやりのある言葉」に感謝する、とのトランプ大統領のツイートに反応した。中国海南省で開催中の博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで10日演説した習主席は、自由貿易や対話を通じた対立の解消を支持。また中国の銀行業界や自動車製造業界の開放を表明した。

  S&P500種株価指数は1.7%高の2656.87。ダウ工業株30種平均は428.90ドル(1.8%)上昇し24408.00ドル。米国債市場では、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.80%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。昨年7月以来の大幅高となった。中国の習近平国家主席が貿易に関して融和的な姿勢を示したほか、サウジアラビアが80ドル近くへの原油価格上昇を望んでいると伝わったことが買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比2.09ドル(3.3%)高の1バレル=65.51ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は一時2.69ドル上げて71.34ドルと、2014年12月以来の高値となった。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。金連動型上場投資信託(ETF)に逃避する動きが進み、ブルームバーグが追跡する金ETFの保有量は4営業日連続で増加し、2013年以来の高水準となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.4%高の1オンス=1345.90ドルで終了。

  融和的なトーンが生まれたことで、全面的な貿易戦争への懸念は行き過ぎかもしれないとの見方が市場には広がった。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャー、ケビン・キャロン氏はファンダメンタルズの改善に支えられた明確なモメンタムが市場に欠落している状況を指摘し、「相場の動きはニュースのヘッドラインに左右されることが多くなりそうだ」と分析。「来週頃にかけて、この行きつ戻りつの展開が中心となる可能性が高い」と続けた。
原題:Stocks Rally Amid U.S., China Conciliatory Remarks: Markets Wrap(抜粋)
Crude Surges as Xi Allays Trade War Fears, Saudis Seek $80 Oil
‘Nervous’ Investors Pile Into Gold ETFs as Global Tensions Mount

◎欧州債:ベアフラット化、短期債中心に売り-ノボトニー氏発言で

  10日の欧州債市場では5年債と30年債の利回り格差が縮小した。ECB政策委員会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁が、ECBは金利正常化の第一段階として中銀預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.2%へと引き上げることが可能だと発言したため、短期債を中心に売りが出た。

  ポルトガル債がユーロ圏国債の下げを主導。同国政府は15年債の新規発行に向け、銀行団に引き受けさせた。入札は11日に行われる可能性がある。

  アイルランドの2033年5月償還債は目標の30億ユーロを10億ユーロ上回って発行。125億ユーロの注文が集まった。

  オランダ、オーストリア、ドイツ、英国も国債発行を消化した。
原題:EGB Curves Bear Flatten on Nowotny; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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