通貨ヘッジファンドの苦戦続く、18年初めの悪いボラティリティーで

  • 悲惨な1年だった昨年に続き通貨ヘッジファンドに勢い戻らず
  • 通貨トレーダーは価格変動を収益につなげられず

通貨に特化するヘッジファンドは昨年、前例のない損失に見舞われた後、2018年の多少の相場乱高下で収益回復を図れると期待していたが、状況はこれ以上ないほど悪化している。

  バークレイヘッジの外為トレーディング・プログラムの指標は、昨年に過去最大の11%の低下を記録した後、18年1-3月(第1四半期)に2.5%低下した。ウォーレン・ナフタル氏率いるP/Eインベストメンツやビル・リップシュッツ氏率いるハザーセージ・キャピタル・マネジメントといった通貨市場の主要ファンドにも影響が波及、同種のファンドと同様にリターンが低下している。

  中央銀行の政策によるボラティリティー低下を長年嘆いてきたマネーマネジャーにとって、今年1-3月期は例年になく悲惨だった。為替相場の変動は株・債券市場と比べると特に、全般に抑制された状態が続いた。相場の乱高下が見られたのは、予想外の政治の動きやホワイトハウスからの予期せぬツイートの産物である場合が多かった。これは投資収益を上げるために相場変動を必要とするものの、予想できない動きを十分に活用できない投資家が再び不満を募らせる1年になること示している。

  投資分析ウェブサイトのトラック・リサーチのボブ・サベージ最高経営責任者(CEO)は「ボラティリティーを本当に動かすのは何か。それが政治ニュースの見出しとトランプ大統領のツイートなら儲けられないだろう。政治的な騒ぎは想定外だからだ。予期することはできない」と指摘した。

  JPモルガン・チェースが算出する世界の外国為替レートの3カ月物インプライド・オプション・ボラティリティーの指数は、今年1-3月期の平均で7.90%と、昨年の8.44%や16年の10.61%を下回っている。トランプ米大統領のアマゾン・ドット・コム批判や中国との貿易摩擦のエスカレートを受けた混乱でも、為替市場は幅広く落ち着きを保ち、株式や米国債の最近の乱高下とは対照的な様相を呈している。

原題:FX Hedge Funds Trampled by Bad Volatility in Dreadful 2018 Start(抜粋)

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