ドイツ銀CEO交代、一難去ってまた一難か-業績好転厳しいとの見方

  • アハライトナー監査役会会長の処遇も未解決の問題の一つ
  • 投資銀行の今後の戦略がゼービング氏にとって差し迫った課題

ドイツ銀行の業績立て直しに向けて、3回にわたり大掛かりな改革を打ち出した後、就任から3年足らずで退任するジョン・クライアン氏の後任として、クリスティアン・ゼービング氏が新たな最高経営責任者(CEO)に起用された。しかし、ドイツ銀にのしかかる幾つかの未解決の問題は、その一つが解決されたにすぎない。

クリスティアン・ゼービングCEO

写真家:Alex Kraus / Bloomberg

  パウル・アハライトナー監査役会会長の今後の処遇や、分裂した執行役会が新CEOの下で結束できるかという問題が存在する。さらにゼービングCEOは、ドイツ銀最大の収入源でありながら、大手米銀に長らく後れを取ってきた投資銀行の縮小を巡る決断を迫られることになり、辛抱を重ねる株主の支持を得る必要もある。

  キアン・アボホセイン氏を中心とするJPモルガン・チェースのアナリストらは「全ての当事者による明確な戦略へのコミットメントがなければ、ドイツ銀の業績好転は難しいだろう。われわれの見解では、メディアが臆測するようなCEOの問題ではなく、利害の異なるさまざまなステークホルダーの存在と、株主と債権者の利益にかなう改革へのコミットメントを示す兆候がほとんどないことが問題だ」と指摘する。

ジョン・クライアン氏

写真家:アンドレアス・アーノルド/ブルームバーグ

  クライアン前CEOの経営チームでの役割を考えると、ゼービング氏のCEO選任を巡り一部懐疑的な見方も広がる。シティグループのアナリスト、アンドルー・クームス氏らは「クライアン氏をゼービング氏と交代させることで、同行の運勢がどうしたら変わるのか、われわれは理解に苦しむ。過去1週間にわたりメディアで提示された外部の候補者の何人かと比較すると、彼の起用はインパクトに欠けると受け止められる可能性がある」と分析した。

原題:Deutsche Bank Solves One Crisis With New CEO. Now Onto the Next(抜粋)

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