パーティーキングから一転、米国の制裁対象に-露富豪デリパスカ氏

  • 香港市場のUCルサール株は9日に50%下落-制裁の影響
  • モスクワ株式市場はここ4年で最大の下げ示す、ルーブルも下落

ロシア富豪オレグ・デリパスカ氏は今年ダボスで、毎年恒例のパーティーを開いた。シャンパンが振る舞われ、ロシアの民族舞踏家やスペイン出身の歌手エンリケ・イグレシアス氏のパフォーマンスが花を添えた。デリパスカ氏は今では、通常テロリストなどの名前が並ぶ国際的なブラックリストに載っている。

オレグ・デリパスカ氏

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  米国は6日、デリパスカ氏が率いるUCルサールに厳しい制裁を科そうと、米国人が同社を含む企業と取引することを禁じた。9日に米政権の思い切った動きが鮮明となる中、中国国外では最大のアルミニウムメーカーであるUCルサールの時価総額は1日で半減した。

  「これはUCルサールに対する経済的な殺人行為だ」。同社と取引関係のある商社幹部は匿名を条件にこう語る。

  実質的に、制裁によってデリパスカ氏は世界のドル経済圏への参加を禁じられ、影響はすぐに表れた。各国の投資家は同氏が運営する企業の株式と社債を売却。アルミトレーダーはUCルサールのアルミの購入を拒んだ。

  トレーダーらが、他の富豪らが運営する企業グループが攻撃対象になる可能性を懸念する中、米国の政策の威力がロシアの金融市場に衝撃を与えている。

  モスクワ株式市場はここ4年で最大の下落を示し、ルーブルは世界の通貨のうち最大の下げとなったほか、ロシアの信用リスクは上昇。投資家は主要なロシア富豪とつながりのある企業の株式を売却した。富豪ウラジミール・ポタニン氏率いるノリリスク・ニッケルのロンドン市場の株価は19%下げ、2008年以降で最大の下落を記録した。
  
原題:Deripaska’s Fall: From Davos Party King to Outcast in Three Days(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE