Photographer: Brendan Smialowski

米国債イールドカーブが危険水域に突入-長短金利逆転が再び視野に

  • 2年債と10年債の金利差、2007年以来の狭さに縮小
  • 逆イールドの後にリセッションが続く傾向強い-ラボーニャ氏

米国債利回りの長短逆転は歓迎されない。
  
  2月初旬に拡大していた2年債と10年債の利回り格差が再び縮小。短期債の利回りがさらに上昇すれば、逆イールドカーブのリスクにさらされるとアナリストは警戒を再び強めている。JPモルガン・チェースのストラテジストらは、フェデラルファンド(FF)金利を占う上で注目される短期金融市場のフォワードレートには既に若干の逆イールドが出現しており、長短利回りが全体的に逆転するのは「時間の問題」にすぎない可能性を示していると指摘する。

  米国の景気回復の長さや銀行収益、消費者行動、株価への意味合いを踏まえると、イールドカーブの形状は単に債券だけの問題にとどまらない。ここ数十年に米国が経験したリセッション(景気後退)の大半では、先行して逆イールドが生じていた。

  ナティクシス・ノースアメリカのチーフ米州エコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は「イールドカーブの平たん化は大きな問題だ」と述べた上で、「市場は何かを伝えており、その一部は全体的なリスク回避が戻っているということだ。これは米連邦準備制度が市場から流動性を吸収していることに原因がある」と語った。

  同氏によると、米金融当局が既に示唆したように行動するなら、FF金利誘導目標は2020年までに約3.38%に引き上げられ、これにより景気が減速する公算は大きい。過去30年間では平均して、リセッションに5四半期先行して逆イールドが起きたという。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月、政策金利を1.5%から1.75%に引き上げた。当局者の四半期予想は、年内に全部で3回の利上げを示唆している。

PIMCOのグローバルストラテジストのジーン・フリーダ氏、米金融政策についてコメント。

(出所:Bloomberg)

原題:Yield Curve Entering Danger Zone as Inversion Reappears on Radar(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE