Photographer: Andrew Harrer

【NY外為】ドル下落、習主席演説への期待感やECB総裁見解で

更新日時
  • ユーロが対ドルで上昇、ドラギ総裁の楽観的経済見通し受け
  • ドル、106円71銭の支持線割り込む-米国株の伸び悩みが背景

9日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨全てに対して下落。ユーロ圏の政策担当者は域内経済の力強い成長を引き続き見込むとドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が述べた後、ドル売りが膨らんだ。ユーロはそれまでの下げから上昇に転じ、日中高値を付けた。

  ブルームバーグのドル指数は朝方の上げを消して反落した。ドル売りはニューヨーク市場での取引開始時に始まり、ドラギ総裁の発言後に加速した。

  中国の習近平国家主席が10日、博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで行う講演については、貿易戦争のエスカレートが招く結果について警告し、市場を落ち着かせる内容になると期待されている。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%低下。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=106円75銭。ユーロは対ドルで0.3%上げて1ユーロ=1.2318ドル。

  ユーロはドルに対し1ユーロ=1.2330ドルで日中高値を付けた。9日公表されたECBの年次報告でドラギ総裁は、「将来について言えば、ユーロ圏の景気拡大は2018年を通じて力強いペースを維持する」とした。ユーロはここ1カ月の間、1.2215ドルから1.2476ドルの間での推移を続けている。

  ドルは円に対して朝方上昇した後は下げに転じた。午後には米国株が伸び悩む中で、106円71銭の支持線も割り込んだ。

欧州時間の取引

  ドルが円に対し上昇。米国と貿易で対立する中国が人民元相場の段階的な引き下げがもたらし得る影響を研究していると伝わり、10日に予定される習主席の演説があらためて注目された。

  クレディ・アグリコルのG10通貨調査責任者、バレンティン・マリノフ氏は「ドルはこのニュースを受けてやや持ち直しているようだ。このニュースは近い将来の為替政策変更に関する作業というより、通貨引き下げの構想を中国の当局者が議論していることを示唆するようだ」と指摘した。

原題:Dollar Weaker on China Hopes and Draghi Optimism(抜粋)
Dollar Climbs as China Said to Be Looking Into Yuan Devaluation(抜粋)
*USD/JPY TRADES BELOW 106.71 SUPPORT AS SHARES PARE GAINS

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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