きょうの国内市況(4月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株は続伸、中国主席の講演で米中摩擦懸念和らぐ-機械や鉄鋼上げ

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  東京株式相場は続伸。中国の習近平国家主席の講演を受け、米国と中国の貿易摩擦に対する懸念が後退した。自動車や機械など輸出株をはじめ、鉄鋼や海運、商社といった中国経済の恩恵を受けやすい業種が買われた。

  TOPIXの終値は前日比6.06ポイント(0.4%)高の1731.94、日経平均株価は116円06銭(0.5%)高の2万1794円32銭。

  T&Dアセットマネジメントの山中清運用統括部長は、「ファンダメンタルズから押し目買いをしたい向きが多かっただけに、自動車分野などの習主席のサプライズに対し市場はショートカバー中心に素直に反応した」と指摘。習主席の発言は、貿易戦争の落としどころが完全に見通せるほど強い内容ではなかったが、「トランプ米大統領の圧力で一定の譲歩を引き出したと言えなくもない」と言う。

  東証1部33業種は鉄鋼や機械、石油・石炭製品、ゴム製品、ガラス・土石製品、輸送用機器、海運、非鉄金属、卸売、電機など21業種が上昇。医薬品やサービス、食料品、小売、陸運、電気・ガスなど12業種は下落。売買代金上位では、みずほ証券が目標株価を上げたソニー、遺伝子治療薬で大塚製薬と提携したタカラバイオが高い。これに対し、競合する米メルクの抗がん剤「キイトルーダ」の第3相試験結果が良好だった小野薬品工業、今期減益計画の高島屋は大幅安。

  東証1部の売買高は14億6866万株、売買代金は2兆7035億円。値上がり銘柄数は1129、値下がりは873だった。

●債券上昇、米政治混乱への懸念と好需給支え-習主席発言で下落場面も

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  債券相場は上昇。米国の政治的な混乱への懸念から株高・金利上昇が失速した海外市場の流れを引き継いで、買いが先行した。中国の習近平国家主席の講演を受けた米中貿易摩擦に対する懸念の後退が売り材料視される場面もあったが、好需給観測を背景に再び買いが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭高の150円93銭で取引を開始し、午前は一進一退で推移。株高・円安を受け、午後の開始直後には150円88銭まで下げたが、その後は好需給を背景にじり高となり、結局は7銭高の150円97銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「習主席の講演を受けて株高・円安が進んだが、トランプ米大統領の出方が読めないため、抜本的に状況が変わるわけではない」と指摘。「海外市場もリスク回避と一服を繰り返しており、大きな方向感が出ていない。円債市場は需給だけで動いている」と述べた。

  現物債市場で、新発20年物の164回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.515%で推移。新発30年物の58回債利回りは0.735%、新発40年物の10回債利回りは0.87%とともに横ばいで始まり、午後にそれぞれ0.5ベーシスポイント(bp)低い0.73%、0.865%に下げた。

  中期ゾーンでは、新発2年物の387回債利回りが横ばいのマイナス0.15%で始まり、午後にマイナス0.155%に低下。新発5年物の135回債利回りは横ばいのマイナス0.12%で取引された。長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは横ばいの0.03%で寄り付き、午後に0.035%に上昇した。

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の流動性供給入札を実施した。10年物329-349回債と20年物62-146回債、30年物1-12回債が対象で、発行予定額は6000億円程度。応札倍率は3.91倍と昨年2月以来の高さとなり、投資家需要の強さを示した。

●ドル・円が上昇、習国家主席演説で米中貿易摩擦懸念緩和-107円前半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。中国の習近平国家主席の演説を受け、米中貿易摩擦激化への懸念が和らぎ、リスク選好に伴う円売りが強まった。

  ドル・円は午後3時29分現在、前日比0.4%高の1ドル=107円22銭。日本株の下落を背景に106円62銭までドル売り・円買いが先行した後、習国家主席の演説に向けてドル買いが強まった。「対話が問題解決の方法」との習氏の発言が伝わると、一時107円24銭と2営業日ぶり高値を付ける場面があった。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、習主席の演説で自動車関税引き下げなどがポジティブに捉えられたが、「今後については北朝鮮問題も含めてまだ紆余(うよ)曲折があるので、円高警戒は必要」と指摘。目先、欧州株も上昇すれば、ドル・円はもう一段強含む可能性があるものの、シリア問題などリスクオフ要因は多く、「107円50銭から108円のところはなかなか大きく抜けていきづらい」と話した。

  リスク選好の動きが強まる中、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も上昇し、オーストラリア・ドルは対円で一時1豪ドル=82円97銭と3月15日以来の高値を付けた。

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