トランプ氏の「ディール戦略」中国に通じるか-10日の習氏演説に注目

  • 交渉の立場を有利にするために関税賦課の脅しをかけている可能性
  • 博鰲フォーラムの演説で中国側の対応を巡るヒントが示されそうだ

トランプ米大統領は、米国の貿易相手国に脅しをちらつかせ、交渉で譲歩を迫る手法を用いる傾向が目立つ。しかし中国は米国に引けを取らない経済力を持つ日の出の勢いの超大国だ。

トランプ大統領

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  トランプ大統領は任期2年目に入り、不公正な貿易慣行の国に断固たる措置を取るという選挙公約を実行に移し始めた。だが、こうしたタカ派的姿勢が貿易戦争をエスカレートさせ、好調な世界経済の成長を阻害するのではないかと投資家は懸念している。

  しかしこれまでの言動を見る限り、大統領は単に交渉での立場を有利にするために中国に関税賦課の脅しをかけている可能性がある。こうした戦略はトニー・シュウォーツ氏との共著「トランプ自伝-不動産王にビジネスを学ぶ」で「取引の技」として紹介されている。すなわち後で撤回し、より控えめな譲歩を受け入れることを計算に入れて、大胆な脅しをかけるというものだ。

  だが、中国の習近平国家主席がこれにどう反応するかが問題だ。国内経済の不安定化を招きかねない貿易縮小も、国際舞台で面目を失うことも習主席には受け入れ難い。習主席が10日に博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで行うスピーチで、中国側の対応についてヒントが得られる可能性がある。

  ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)の中国専門家、スコット・ケネディ氏は「トランプ大統領が最終的に取引を結びたいと考えており、先に折れるという見通しに基づいて中国は行動しているに違いない。同時にトランプ政権のスタミナがそれほど大きくないと感じているはずだ」と分析した。
 

原題:Trump’s ‘Art of the Deal’ Tactics Face Ultimate Test With China(抜粋)

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