海南島への手土産を期待-「外資に全て食われてはならない」と地元勢

  • 中国の習国家主席が「ボアオアジアフォーラム」のため島を訪問へ
  • 税の軽減措置などを期待-三亜鳳凰島投資集団の曾会長

ベトナムに近い南シナ海に浮かぶ海南島に中国の習近平国家主席がやって来るを待ち望んでいたのは曾憲雲氏だ。この島で8日から始まった「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」に習主席も出席する。
 
  島の南東部に位置する海岸沖の人工島フェニックス・アイランドで事業を展開する三亜鳳凰島投資集団の会長を務める曾氏は、習主席が手土産として観光客を呼び込むための新たな税の軽減措置などを打ち出してほしいと期待する。フェニックス・アイランドにはクルーズ船のターミナルのほか、高級ホテルや高層コンドミニアムが立ち並ぶ。  

フェニックス・アイランド

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  中国勢に加え、 MGMリゾーツ・インターナショナルのような世界的企業が、海南島の開発に多額の資金を投じている。中国政府はマカオ以外でカジノを禁止し、この島でもカジノは認められておらず、観光客が海南島に落とすお金は限られている。だが、将来のいずれかの時点で中国人のカジノ客であふれる可能性もある。

「ハイタン・ベイ・マングローブ・ツリー・リゾート・ホテル」

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  マカオでのカジノ収入の多くは依然としてMGMやラスベガス・サンズといった外国勢が握る。中国でカジノと観光業の問題をナショナリスト的な観点から見る動きが強まりつつあるが、そうした方向は世界を舞台に中国の復活を目指す習主席の取り組みに合致する。

曾憲雲氏

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  マカオのような状況を繰り返さないように「この問題を真剣に考える必要がある」と主張する曾氏は、「この大きなケーキを外資に全て食われてはならない」と述べる。

  曾氏が手掛ける開発の総投資は200億元(約3400億円)。同氏と国有のインフラ会社、中国交通建設が45%ずつ投じた。きらびやかなホテルや、バスタブをバルコニーに置いた豪華なコンドミニアムが建てられたこの島で、曾氏は許可さえ出れば、30日足らずでカジノをオープンできると話している。

フェニックス・アイランドの高層住宅

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

 習主席はアジアフォーラムで10日に演説を行う。

フェニックス・アイランド

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

三亜の高層住宅群

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

三亜の免税ショッピングセンター

写真家:Qilai Shen / Bloomberg


「ヤロン・ベイ・マングローブ・リゾート・ホテル」

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

三亜

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

原題:China Property Tycoons Bet Big That Gambling Will Come to Hainan(抜粋)

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