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ドル・円は小幅上昇、日本株上昇転換や日米首脳会談控え107円台前半

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  • 早朝に106円79銭まで下げた後、午後に一時107円10銭まで上昇
  • 日本株プラス転換や日米首脳会談控えドル107円台に戻す-みずほ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円台前半に小幅上昇。米中貿易摩擦への懸念を背景にドル売り・円買いが先行した後、日本株や米国株先物相場が上昇に転じたことなどを支えに徐々に水準を切り上げた。

  9日午後3時29分現在のドル・円は前週末比0.1%高の107円07銭。早朝に106円79銭まで下げた後、徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時107円10銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は一時0.1%高の1127.81まで上昇した。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストはドル・円について、日本株がプラスに転換し、米国株先物もプラスで推移したことから、107円台前半に戻したと説明。米中貿易摩擦については「関税措置が実現化した場合のリスクが膨らみ過ぎて、本当には実現できないとの見方になっている。安倍首相訪米を控えて、日米首脳会談で安心してドル高・円安が進む可能性もあるため、ドル・円を大きく動かせない」と語った。 

  この日の日経平均株価は反発。続落して始まった後、上昇に転じ、前週末比110円74銭(0.5%)高の2万1678円26銭で取引を終えた。米国株先物相場も上昇している。米10年債利回りはこの日の時間外取引で一時3ベーシスポイント(bp)高の2.80%程度まで上昇した。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、週明けのドル・円は底堅い印象とした上で、「市場は米中の貿易摩擦問題も少しずつ消化している。チャート的には3月26日に付けた104円台半ばから107円台半ばまで戻して買いのサインが出ている」と語った。

  前週末の海外市場では、米中貿易摩擦への懸念が高まり、ドル・円は一時106円78銭まで下落した。米国株は大幅反落し、ダウ工業株30種平均は2.3%安で終了。米10年債利回りは6bp低下の2.77%程度で引けた。

  JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は米中貿易摩擦に関して、「被害を被る米産業が出てくるので、最終的にはそれほど経済に影響を与えるようなことはやらないだろうということを市場も徐々に織り込み、いちいち反応しなくなる」と指摘。ドル・円について「108円台乗せを試しにいくことはあり得る」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、ほぼ横ばいの1ユーロ=1.2277ドル。ポンド・ドル相場は0.1%高の1ポンド=1.4110ドル。欧州では9日、コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁が講演する予定。

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