債券市場、米国債の大量供給規模を把握へ-CBOが最新財政赤字予測

  • CBOは9日に最新の米財政赤字予測を公表
  • 発行増大やインフレ加速、金融政策変化などで需給一変-リーダー氏

世界最大の債券市場はここ数カ月、大量の新発債をがぶ飲みしてきたが、今週はさらに大きな波が押し寄せることが鮮明になりそうだ。

  米議会予算局(CBO)は9日、米国の財政赤字の最新予測を公表する予定。税制改革と向こう2年間の歳出増加を議会が決める前の昨年6月には、2018年度財政赤字は5630億ドル(約60兆円)、19年度は6890億ドルへの増加が見込まれていた。両年の数字は増加する見通しで、米財務省は赤字を借り入れで穴埋めする責任を負う。

  もちろん、公的債務の軌道は既に十分明確で、過去10年に3倍に増加した。こうした拡大基調は今週も続く見通しで、3年債と10年債、30年債の計640億ドルが発行される予定。1月よりも80億ドル増える見通しだ。

  ブラックロックのリック・リーダー氏は、赤字増大が18年の米国債市場を大きく動かす要因になる可能性が高いと言う投資家の1人。同氏の見方では、膨らむ債券発行とインフレ加速、金融政策の変化といった見通しが重なり「需給の枠組みが一変する」という。こうした見方を踏まえれば、予想を下回る雇用者数の伸びを受けた6日の債券高は短命に終わる可能性がある。

  TDセキュリティーズのシニア米金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「CBOの報告を受けて、財政赤字が今後数年にどれほど膨らむかの議論が再燃するのは間違いない」と述べ、「市場は19年度の赤字が今年度を大きく上回るという事実をまだ分かっていない」と付け加えた。

原題:Bond Traders Are About to Grasp Magnitude of Treasuries Deluge(抜粋)

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