第一生命:渋谷ビル、テナント初の入札-グーグル効果で「空室ない」

  • 2フロア計230坪で、入札は4月中旬に終えて4月末にテナント決定
  • 賃貸用不動産の入居率は過去最高の97.9%-東京はほぼ100%に

第一生命保険は保有する渋谷のビルのオフィステナントを初めて入札で選定する。渋谷中心に需要が強まる中、オーナーに優位な条件を引き出す。

  対象は渋谷駅徒歩数分で築39年の地上10階建て「渋谷第一生命ビルディング」の2フロア計230坪。第一生命の後藤敬・不動産部部長は6日、「渋谷はテナント需給が非常に逼迫(ひっぱく)しており、入札形式でテナントを募集している」と明らかにした。3月下旬開始の入札は4月中旬に終え、月末にテナントを決める予定。コンビニなどを対象に好立地の1階商業店舗でこれまで入札はしたが、オフィスは初。

  米グーグルは日本拠点を現在の六本木ヒルズから渋谷ストリーム(旧渋谷駅南街区)へ2019年に移転する。「若者の街」の渋谷はIT企業やソフト開発企業の集積地にもなり、企業の入居ニーズが高まっている。景気回復局面が続く中、賃貸オフィスビル仲介の三幸エステートの調査では2月末現在での渋谷区の空室率は0.6%。都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)平均の1.25%を下回り、5区で最も低い。

  後藤氏は渋谷エリアについて「グーグル移転の影響もあると思う」として「まさに空室がないんだと思う」と語った。第一生命はオフィスビル、マンション、商業施設など国内に賃貸用不動産を280棟所有する。投資額ベースの内訳は8割弱がビル、1割強がマンション、残りが商業施設など。後藤氏は「昨年度で全国全用途の入居率は過去最高の97.9%だった。東京はほぼ100%になっている」と語った。

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