シリア攻撃で米ロ対立、即時対応求める米国と軍事行動に反対のロシア

Children wait to receive treatment after the alleged chemical attack in Damascus on April 07

Photographer: Anadolu Agency/Anadolu

シリアの首都ダマスカス郊外で化学兵器を使用した攻撃があったとの報道を受け、米国とロシアの間に新たな対立が起きている。米国は国際的な即時対応の必要性を主張しているのに対して、ロシアは一切の軍事行動に反対している。

  救助隊員や活動家によると、ダマスカス近郊で唯一残る反体制派の拠点であるドゥーマをアサド政権側が攻撃した際、化学兵器が投入され数十人が死亡したとしている。

  トランプ米大統領は、米国が静観することはないと示唆し、ロシアのプーチン大統領とイランこそが「野蛮なアサド政権を支持している」とツイッターに投稿した。

  国営シリア・アラブ通信(SANA)は匿名の当局者を引用し、陸軍は急速に侵攻しており、「化学兵器を使用する必要などない。テロリストを支援する報道機関がでっち上げている」と報じた。

  ロシアのタス通信が軍高官を引用して報じたところによると、ロシアはシリア政府軍によるドゥーマでの化学兵器使用を否定している。現場から軍隊が撤退したらロシアは専門家を派遣し、分析させる意向を示し、データによって化学兵器使用の主張を覆すだろうと、タス通信は報じた。

  ロシア外務省は、化学兵器使用の「でっち上げ」報道を基にシリアに対して各国が軍事攻撃を加えることになれば「深刻な結果」を伴うことになると警告した。

  一方、米国務省は声明を発表し「多数の現場関係者および医療関係者の報告によれば、犠牲者は非常に多数に上る恐れがあり、シェルターに避難していた家族も含まれている可能性がある」、「これらの情報内容が確認されたのであれば、極めて恐ろしい事態であり、国際社会による即時対応を必要とする」と述べた。

原題:Russia Warns Against Strike in Syria as U.S. Calls for Response(抜粋)

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