2月の経常収支は2兆760億円の黒字、44カ月連続-市場予想を下回る

  • 黒字幅は2カ月連続ぶりに縮小、春節要因でゆがみとの指摘も
  • 貿易収支は82.5%減の1887億円の黒字-黒字は2カ月ぶり

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、2月速報で44カ月連続の黒字となった。市場予想は下回った。財務省が9日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比28.7%増の2兆760億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は2兆1960億円の黒字)-黒字幅は2カ月ぶり縮小
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は82.5%減の1887億円の黒字(予想は2497億円の黒字)-黒字は2カ月ぶり
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は2.7%減の1兆9481億円の黒字-黒字幅は2カ月ぶり減少



エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは5日付のリポートで、1-2月の経常収支は中華圏の春節要因でゆがめられており、3月のデータを含めて判断すべきだと指摘した。一方、経常収支は海外からの利子や配当金などで稼ぐ構造へと変化しており、世界経済の拡大を背景に「第1次所得収支が下支えする構図が続く」との見方を示した。
  • モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅チーフエコノミストは6日付リポートで、春節の時期が前年に比べて後ずれした影響で1月の中華圏からの外国人観光客数の伸びが大きく低下したが、2月は反動で増加が見込まれると分析。第1次所得収支も「高い水準で推移する」とみている。
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