Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株】ダウ572ドル安、米の対中追加関税検討で

訂正済み
  • トランプ大統領が追加関税検討を指示、中国は反発し舌戦激化
  • S&P500は4日ぶり反落、金は米国債と共に上昇

6日の米株式相場は大幅反落。貿易に関し中国を新たにけん制するトランプ大統領の発言が金融市場に動揺を与え、S&P500種株価指数は一時、2月上旬以来最大の下げとなった。米国債は株安を背景に反発した。

  • 米国株は大幅反落、S&P500は3%近く下げる場面も
  • 米国債は大幅反発、株安受けて日中高値付近で終了
  • NY原油は下落、米中貿易摩擦で成長が脅かされるとの見方
  • NY金は反発、米中貿易懸念で逃避需要

  S&P500種株価指数は2%余り下げ、ダウ工業株30種平均は全構成銘柄が下落した。トランプ大統領が中国からの輸入品1000億ドルを対象とした追加関税を検討するよう米通商代表部(USTR)に指示し、中国からの激しい反発を招いた。ホワイトハウスの当局者が大統領発言の火消しに努めたが市場は落ち着かず、オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は21を超えた。ムニューシン米財務長官が、米中の関税措置が全面的な貿易戦争につながる「リスクがある程度存在する」と述べたことも、市場の懸念を強めた。

  S&P500種は前日比2.2%安の2604.47。ダウ平均は572.46ドル(2.3%)下げて23932.76ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.77%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。週間ベースで2カ月ぶりの大幅安となった。米中間の貿易問題深刻化に伴い経済成長が脅かされ、エネルギー需要が減退するとの見方が広がった。トランプ大統領は本格的な貿易戦争となった場合、米国は「若干の痛み」に耐える必要があるだろうと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.48ドル(2.3%)安の1バレル=62.06ドルで終了。約2週間ぶりの安値となった。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.22ドル下げて67.11ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。中国との貿易問題行き詰まりで、米国は短期的な「痛み」に直面する可能性もある、とトランプ大統領が警告したことが手掛かりになった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.6%高の1オンス=1336.10ドルで終了した。

  貿易問題の緊迫で、この日発表された3月の米雇用統計は影が薄れた。3月の非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増と、伸びが予想以上に減速したことを示した。

  米中貿易摩擦の深刻化を手掛かりとした米国株安を背景に、米国債は幅広い年限で上昇した。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で漸進的な利上げ継続を支持したことにはほとんど反応しなかった。またFTNのストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、雇用統計発表後の取引水準はここ数カ月でも目立って低かったと指摘した。

原題:Stocks Tumble More Than 2% on Trump Trade Jabs: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rise Amid Stock Market Slide, Paring Weekly Drop(抜粋)
Crude Dives Lower as Trump Predicts ‘Pain’ in China Dispute(抜粋)
Gold Regains Haven Appeal in Wild Week of Trump Trade Tariffs(抜粋)

(7日配信記事中、3段落目のダウ平均を「下げて」に訂正しました.)
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