4月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、逃避通貨上昇-貿易巡る懸念で株が大幅安

  6日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが逃避通貨に対して下落。米中の貿易問題を巡る懸念がこの日も続き、株価が大きく下げたことが手掛かり。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で、漸進的な利上げを継続する方針を示した。

  ドルは主要10通貨に対して高安まちまち。ブルームバーグのドル指数は3月29日以降で最大の下げとなった。逃避通貨は上昇。米国債利回りの低下や株安が手掛かりとなった。

  ニューヨーク時間午後4時43分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%安。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=106円94銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.2280ドル。

  パウエルFRB議長は、金融当局の目標を推進する上ではさらなる漸進的な引き上げが最善となると指摘した。貿易を巡る緊張に関しては、関税は物価を押し上げ得るとしつつ、どう米経済に影響するか推定するには「時期尚早」と述べた。

  中国外務省の高峰報道官は、米中はこのところ通商協議を行っていないと説明。その上で、米国が輸入品1000億ドルを対象とした関税を賦課した場合は、「激しく抗戦する」と述べた。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米国の関税計画に対する中国の反応は納得し難いとの見解を示した。また貿易面での緊張激化の原因は中国にあるとも指摘した。トランプ大統領はツイッターで、世界貿易機関(WTO)は中国に優位性を持たせる一方、米国に対しては不公平だと指摘した。

  朝方発表された3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(18万5000人増)を下回った。失業率は4.1%で、前月から変わらず。市場では4%への低下が見込まれていた。

欧州時間の取引

  欧州時間には、米雇用統計の発表やパウエルFRB議長の講演を控える中でドルは堅調な展開となっていた。一方で円やスイス・フランといった逃避通貨は一時の上げを消す展開。アジア時間に見られたリスク回避の動きが後退した。
原題:Dollar Drops as Equities Crumble Amid Trade War Worries(抜粋)
Dollar Steady Before Payrolls and Powell as Trade Tensions Mount

◎米国株・国債・商品:ダウ572ドル安、米の対中追加関税検討で

  6日の米株式相場は大幅反落。貿易に関し中国を新たにけん制するトランプ大統領の発言が金融市場に動揺を与え、S&P500種株価指数は一時、2月上旬以来最大の下げとなった。米国債は株安を背景に反発した。

  • 米国株は大幅反落、S&P500は3%近く下げる場面も
  • 米国債は大幅反発、株安受けて日中高値付近で終了
  • NY原油は下落、米中貿易摩擦で成長が脅かされるとの見方
  • NY金は反発、米中貿易懸念で逃避需要

  S&P500種株価指数は2%余り下げ、ダウ工業株30種平均は全構成銘柄が下落した。トランプ大統領が中国からの輸入品1000億ドルを対象とした追加関税を検討するよう米通商代表部(USTR)に指示し、中国からの激しい反発を招いた。ホワイトハウスの当局者が大統領発言の火消しに努めたが市場は落ち着かず、オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は21を超えた。ムニューシン米財務長官が、米中の関税措置が全面的な貿易戦争につながる「リスクがある程度存在する」と述べたことも、市場の懸念を強めた。

  S&P500種は前日比2.2%安の2604.47。ダウ平均は572.46ドル(2.3%)上げて23932.76ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.77%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。週間ベースで2カ月ぶりの大幅安となった。米中間の貿易問題深刻化に伴い経済成長が脅かされ、エネルギー需要が減退するとの見方が広がった。トランプ大統領は本格的な貿易戦争となった場合、米国は「若干の痛み」に耐える必要があるだろうと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.48ドル(2.3%)安の1バレル=62.06ドルで終了。約2週間ぶりの安値となった。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.22ドル下げて67.11ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。中国との貿易問題行き詰まりで、米国は短期的な「痛み」に直面する可能性もある、とトランプ大統領が警告したことが手掛かりになった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.6%高の1オンス=1336.10ドルで終了した。

  貿易問題の緊迫で、この日発表された3月の米雇用統計は影が薄れた。3月の非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増と、伸びが予想以上に減速したことを示した。

  米中貿易摩擦の深刻化を手掛かりとした米国株安を背景に、米国債は幅広い年限で上昇した。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で漸進的な利上げ継続を支持したことにはほとんど反応しなかった。またFTNのストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、雇用統計発表後の取引水準はここ数カ月でも目立って低かったと指摘した。
原題:Stocks Tumble More Than 2% on Trump Trade Jabs: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rise Amid Stock Market Slide, Paring Weekly Drop(抜粋)
Crude Dives Lower as Trump Predicts ‘Pain’ in China Dispute(抜粋)
Gold Regains Haven Appeal in Wild Week of Trump Trade Tariffs(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が上昇、米雇用統計が軟調で

  6日の欧州債市場では、ドイツ国債が上昇。米雇用統計が期待外れ だったことを背景に、米国債が値上がりした。一方、欧州債は今後数週 間にわたって大量の入札が実施される予定だが、償還総額はこれを上回 る見通しだ。スペイン債は上下に振れる展開となった。

  ドイツ債は長期債が堅調だったことから、利回り曲線はフラット化 償還総額は600億ユーロと、供給額の140億ユーロを上回り、欧州債にと って支援要因に。
原題:Bunds Rise After Weak U.S. Jobs Data; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

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