【NY外為】ドル下落、逃避通貨上昇-貿易巡る懸念で株が大幅安

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6日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが逃避通貨に対して下落。米中の貿易問題を巡る懸念がこの日も続き、株価が大きく下げたことが手掛かり。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で、漸進的な利上げを継続する方針を示した。

  ドルは主要10通貨に対して高安まちまち。ブルームバーグのドル指数は3月29日以降で最大の下げとなった。逃避通貨は上昇。米国債利回りの低下や株安が手掛かりとなった。

  ニューヨーク時間午後4時43分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%安。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=106円94銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.2280ドル。

  パウエルFRB議長は、金融当局の目標を推進する上ではさらなる漸進的な引き上げが最善となると指摘した。貿易を巡る緊張に関しては、関税は物価を押し上げ得るとしつつ、どう米経済に影響するか推定するには「時期尚早」と述べた。

  中国外務省の高峰報道官は、米中はこのところ通商協議を行っていないと説明。その上で、米国が輸入品1000億ドルを対象とした関税を賦課した場合は、「激しく抗戦する」と述べた。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米国の関税計画に対する中国の反応は納得し難いとの見解を示した。また貿易面での緊張激化の原因は中国にあるとも指摘した。トランプ大統領はツイッターで、世界貿易機関(WTO)は中国に優位性を持たせる一方、米国に対しては不公平だと指摘した。

  朝方発表された3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(18万5000人増)を下回った。失業率は4.1%で、前月から変わらず。市場では4%への低下が見込まれていた。

欧州時間の取引

  欧州時間には、米雇用統計の発表やパウエルFRB議長の講演を控える中でドルは堅調な展開となっていた。一方で円やスイス・フランといった逃避通貨は一時の上げを消す展開。アジア時間に見られたリスク回避の動きが後退した。

原題:Dollar Drops as Equities Crumble Amid Trade War Worries(抜粋)
Dollar Steady Before Payrolls and Powell as Trade Tensions Mount

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