ECBのクーレ理事:貿易戦争は非伝統的金融政策措置の必要性高める

  • 米国の関税措置は既に金融環境をタイト化させた
  • 保護主義は世界の経済成長見通しを曇らせ中銀の負担増やす

欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は6日、米国の保護主義に起因する貿易戦争は世界の成長見通しを曇らせ、中央銀行の負担を増やす恐れがあると述べた。

  クーレ理事はイタリアのチェルノッビオで開催されたフォーラムで、保護主義的な措置および貿易摩擦の深刻化を巡る不透明感が既に「金融環境を引き締めた」と指摘。「生産性へのさらなる構造的衝撃は、名目金利の事実上の下限に政策をより長くとどまらせ、非伝統的金融政策措置の必要性を高める可能性がある」と分析した。

  「一部の中央銀行が非伝統的金融政策措置の解除を始めたばかりだというこの時期における『 貿易戦争』シナリオは世界的な不透明感をさらに高める」と警告した。ただ、フォーラムの後のCNBCとのインタビューで、ユーロ圏経済の非常に力強い成長モメンタムを背景に、ECBは現時点では市場の状況にあまりとらわれることなく政策判断ができると語った。

  堅調な景気拡大と最近のインフレ率上昇は、現行のポリシーミックスの調整を巡るECB政策委員会での議論を後押しするものだと付け加えた。

原題:ECB’s Coeure Warns Trade Wars Increase Burden on Central Banks(抜粋)
ECB’s Coeure Warns Trade Wars Raise Burden on Central Banks (2)

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