トランプ大統領に共和党から警告-対中貿易戦争なら中間選挙に打撃も

  • 共和党の支持基盤を占めてきた農村部に最大のダメージに
  • 11月の米中間選挙で共和党は厳しい状況に直面

A voting booth stands at a polling station in the Kentucky National Guard Readiness Center in Burlington, Kentucky, U.S. 

Photographer: Luke Sharrett

中国との通商・経済関係で対立姿勢を強めるトランプ米大統領に対し、与党共和党からは、貿易戦争となれば米国内の政治的に重要な地域に経済的な打撃が及んで、11月の中間選挙で同党が議席を減らす事態につながりかねないと警告する声が上がっている。

  さまざまな中国製品に対して大統領が打ち出した関税賦課の計画は、グローバル化で疲弊した米国の国内産業を守るという、選挙公約の実行が狙いだ。しかし、これが招いた中国の対抗措置の影響は、昨年成立した減税が繁栄をもたらしているという共和党のメッセージをかき消す恐れがある。上下両院で厳しい選挙戦に直面している同党は、こうしたメッセージを頼りに過半数を維持しようとしている。

  ベイナー前下院議長の報道官を務め、現在はハミルトン・プレース・ストラテジーズのマネジングディレクター、マイケル・スティール氏は「減税のプラスの経済的効果が関税と貿易戦争で消し去られたら、非常に大きな問題だ」と指摘した。

  中国は4日、米国の関税計画への報復措置として、大豆や豚肉、航空機など500億ドル(約5兆3600億円)相当の米国からの輸入に追加関税を課す方針を発表した。最も大きな打撃を被る可能性があるのは、かねて共和党の支持基盤の一角を占めてきた農村部だ。米国の大豆生産上位10州のうち、16年の大統領選でトランプ氏が勝利を収めたのは8州に上る。また、3州は中間選挙の上院選で接戦が見込まれている。

原題:GOP Warns Trump a Trade War Risks Party’s Chances in November(抜粋)

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