Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が続伸、米の姿勢軟化で貿易懸念後退

更新日時
  • ホワイトハウス当局者の発言、米中貿易戦争への懸念和らげる
  • S&P500種は0.7%高、約2週間ぶり高値で終了

5日の米株式相場は3日続伸。トランプ米大統領の貿易に関する強硬発言は経済成長を妨げるほどの関税にはつながらないと、ホワイトハウス当局者が示唆した。米国債は続落した。

  • 米国株は3日続伸、S&P500種は約2週間ぶり高値で終了
  • 米国債は続落、10年債利回りが2.83%台に上昇
  • NY原油は上げ縮小、米在庫増加の兆候で
  • NY金は反落、貿易摩擦懸念が後退

  S&P500種株価指数は終値ベースで約2週間ぶりの高値を付けた。米政権から保護主義発言が出ても厳しい政策の実施には至らないとの見方が投資家の間で広がっている。米雇用統計の発表を翌日に控え、米10年債の利回りは遅い時間に2.83%台に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2662.84。ダウ工業株30種平均は240.92ドル(1.0%)上げて24505.22ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は上げ幅を縮小。データ提供会社ジェンスケープがオクラホマ州クッシングでの在庫増加を発表する見通しだと伝わったことから、日中の上げの大半を消した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比17セント(0.3%)高の1バレル=63.54ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は31セント上げて68.33ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。全面的な米中貿易戦争に発展するとの懸念が和らいだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.9%安の1オンス=1328.50ドルで終了した。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオ・マネジャー、ケビン・キャロン氏は「貿易を巡る当初の緊迫化に続き、米国と中国の応酬や北米自由貿易協定(NAFTA)を巡る騒動などがあったが、市場はここに来てさまざまな駆け引きの本質を見抜くようになり、全面的な貿易戦争になるとの懸念が弱まった」と電話で話した。

  個別ではフェイスブックが上昇。トレーダーは、ユーザー20億人の個人情報が流出の危険にさらされていた状況の会社説明を冷静に受け止めた。先月の株価急落で世界的な相場調整に弾みがついたことから、ハイテク株には慎重なペースで買いが戻りつつある。

  米国債は長期ゾーンを中心に売られた。英国およびユーロ圏国債の利回り上昇や、米国株の上昇が背景。10年債利回りはこの日も50日移動平均の近辺で推移した。

原題:Stocks Rise a Third Day as Trump Team Eases Stance: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fall; 10Y Cash, Futures Test 50-DMAs(抜粋)
Oil Pares Rally Amid Signals of Expanding American Crude Surplus(抜粋)
Easing Trade Tension Sends Gold Sliding While Pushing Up Copper(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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