UBS:新興国市場投資に好機到来-米中貿易摩擦のエスカレートで

  • UBSは新興国市場の株式と外貨建て債をオーバーウエート
  • PIMCO:第一弾の関税が発効する前に交渉による解決の公算大

世界の大手資産運用会社の一部によれば、米中貿易摩擦がエスカレートする中、新興国市場の資産を購入する好機が生まれているという。

  米トランプ政権が中国製品1300品目への関税を提案したことから、中国はこれに対抗し、米国から輸入する大豆や自動車、航空機など約500億ドル(約5兆3400億円)を対象に関税を25%上乗せすると発表した。この決定は世界市場を揺さぶり、新興国株は2016年12月以来の割安水準となった。ただ米中両国の代表がその後、交渉による解決への扉は開かれているとの見解を示したのを受け、株価は下げ幅を縮小した。

  UBSウェルス・マネジメントで超富裕層顧客担当のサイモン・スマイルズ最高投資責任者(CIO)は、市場の過剰反応の可能性を考えてマネーマネジャーが軟調な場面で買う一段の理由になると指摘。同氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「成長の勢いの面でも相対的なバリュエーションの面でも、われわれは全面的な勝負に出る」と述べ、同行が新興国市場の株式と外貨建て債をオーバーウエートとしていると付け加えた。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル・ストラテジスト、ジーン・フリーダ氏は、「市場の反応が混乱しているのは、どちらが引くか過去の事例がないことの表れだ。中国のこの日の行動は意外ではないが、市場の反応は信頼感がどれほど低下しているかを示している」と指摘。その上で最も確実性の高いシナリオは第一弾の関税が両国で発効する前に交渉で解決されるものだと述べ、中国は事態の収拾に強い意欲を持っているとの見方を示した。また、大豆への関税でアルゼンチンとブラジルが「意図せぬ受益者」になり得ると付け加えた。

原題:UBS Says Emerging-Market Appeal Bolstered by Trade Tit-for-Tat(抜粋)

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