ブラジル最高裁:ルラ元大統領の人身保護令請求退ける-収監確実

更新日時
  • ルラ元大統領は今年10月の大統領選世論調査で首位を走っていた
  • 投資家はルラ元大統領の主張に警戒心を抱いていた

ルラ元大統領

Photographer: Patricia Monteiro/Bloomberg

ブラジル最高裁判所は4日、収賄罪などで禁錮12年を言い渡されたルラ元大統領が収監を回避するため申し立てていた人身保護令状の請求を退ける決定を下した。10月の選挙を控え世論調査で首位を走る元大統領の収監に道を開いた。

  最高裁は6対5の賛成多数で今回の決定を下し、収監命令に向けた最後の法的障壁が取り除かれた。次の焦点は、ルラ元大統領(72)を起訴したセルジオ・モロ判事が元大統領の拘束をいつ認めるかに移る。直ちに収監を命じることは可能だが、通常の手続きでは1、2週間の期間を設ける。

  2010年に大統領の座を離れて以降、ルラ元大統領は在任中に打ち出した社会政策により左派グループの多数から今なお根強い支持を得ている。しかし、労働党政権時代の腐敗によって他の政治勢力からは批判の声が高まっていた。また投資家の間では、最近講じられた市場指向型の政策を撤廃するとのルラ元大統領の公約や、世論調査での大幅なリードに対して警戒感が強まっている。

  最高裁決定が下されたのは深夜で国内市場は終了していたが、日本で取引されている東証上場の「NEXT FUNDSブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信」は上昇している。

  ルラ元大統領の収監がほぼ確実となり、大統領選への出馬の可能性も極めて小さくなったが、重要な問題はルラ元大統領が依然として大統領選に影響力を行使できるのかどうかだ。選挙戦では自分自身を政治的迫害の殉教者、犠牲者と位置づける可能性もある。

原題:Brazil Top Court Rejects Lula Plea, Paving Way for Imprisonment(抜粋)

(第3段落以降を追加して更新します.)
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