アップル株下落に備えるコストが2年ぶり高水準-貿易摩擦を懸念

  • 下落に備えるヘッジコスト、S&P500種銘柄で最高
  • 中国の報復措置の大きさは想定超える、投資家は守りに-バジャジ氏

The Apple Inc. logo is seen outside of the company\'s new flagship store at Union Square in San Francisco, California, U.S., on Thursday, May 19, 2016. 

Photographer: David Paul Morris
Photographer: David Paul Morris

米アップルの株価下落に備えるヘッジコストが、2年ぶり高水準に急上昇している。プットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)の価格差をここ1年で比較すると、S&P500種株価指数の構成銘柄中で最もギャップが大きい。

  米国と中国の貿易摩擦を巡る懸念増大を背景に、投資家はアップル株の先行きにますます不安になっている。同社にとって中国は、米国外で最も重要な市場であり、生産チェーンの大半の拠点でもある。中国は4日、米国が前日発表した中国製品への高関税計画への報復として、約500億ドル(約5兆3400億円)の米国製品に25%の関税を追加賦課する方針を明らかにした。

  ウォーラックベス・キャピタルの上場投資信託(ETF)担当ディレクター、モヒット・バジャジ氏は「アップルはiPhone(アイフォーン)生産の大きな部分で中国に依存しており、貿易戦争懸念が投資家を守りに走らせる」と指摘。「中国の報復措置がここまで大きいとは一部の人々は予想していなかった。アップルに関する市場の懸念が急上昇するヘッジコストに見てとれる」と述べた。

  アップルについては、ゴールドマン・サックス・グループとローゼンブラット・セキュリティーズのアナリストらがアイフォーンの生産台数予想を先週引き下げたことから、四半期の出荷台数が見通しを下回るとの懸念も増している。

原題:Surging Apple Hedging Costs Show It’s Reeling From Trade Spat(抜粋)

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