きょうの国内市況(4月5日):株式、債券、為替市場

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●日本株続伸、米中摩擦はエスカレート回避-米統計良く内外需広く上げ

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  東京株式相場は続伸。米国と中国の貿易摩擦問題で双方が交渉姿勢を示した上、米雇用情勢の堅調さも確認され、リスク選好の買いが幅広い業種に入った。銀行や保険など金融株、不動産や陸運、医薬品、食料品株といった内需セクターのほか、精密機器や化学株も高い。

  TOPIXの終値は前日比18.48ポイント(1.1%)高の1724.61、日経平均株価は325円87銭(1.5%)高の2万1645円42銭。日経平均は3月16日以来、およそ3週間ぶりの高値水準に戻した。

  アストマックス投信投資顧問の山田拓也運用部長は、中国に対し「米国は腕を高く振り上げたものの、本音では仲良くしたい姿勢が示され、問題はエスカレートしないことがメインストーリーとなり、安心感につながっている。中国側も米国の関税対象額500億ドルと同額の対抗策を示し、問題を大きくしたくないとの姿勢がうかがえる」と指摘。米中貿易摩擦が加速度的に悪化するリスクが薄れる中、「米国経済の堅調と日本株の割安感から買い進まれた」とみていた。

  東証1部33業種は精密機器、不動産、銀行、陸運、医薬品、食料品、ガラス・土石製品、化学、保険など28業種が上昇。下落は非鉄金属、鉄鋼、水産・農林、海運、電気・ガスの5業種。精密では、米国の対中関税策は若干競争優位に働くと野村証券が指摘したテルモが高い。不動産は、SMBC日興証券が株主資本利益率(ROE)の改善期待から強気のセクター判断を継続、三井不動産をトップピックに挙げる材料があった。

  売買代金上位では、三菱UFJフィナンシャル・グループやファーストリテイリング、資生堂、エーザイ、HOYAが上げた。半面、マネックスグループや東海カーボン、ダイフク、昭和電工、海外銅市況の下落を受けた住友金属鉱山は安い。

  東証1部の売買高は15億4778万株、売買代金は2兆6536億円。値上がり銘柄数は1327、値下がりは677。

●債券下落、リスクオフ巻き戻しで売り圧力-流動性供給入札結果も重し

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  債券相場は下落。米中貿易摩擦を巡る懸念緩和を背景に国内市場でも株高・円安と、リスク回避を巻き戻す展開となったことを受けて売り圧力が掛かった。この日に実施された超長期ゾーン対象の流動性供給入札は市場で期待されたほどに強い結果ではなく、相場の重しになったとの見方が出ていた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比2銭安の150円91銭で取引を開始。午後に日本株が上げ幅を拡大すると、一時150円83銭まで下落。結局は7銭安の150円86銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「前日の海外市場が債券相場にアゲインストの状況で戻ってきて、国内でも株高・円安で、上値の重さは当然という展開になった。期初の範囲なので、利回りが下がれば利益確定売りも十分あり得る」と指摘。「流動性供給入札の結果も甘いと判断されたとみられる」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.035%で寄り付き、午後には0.04%と3営業日ぶりの水準まで売られた。

  財務省が実施した残存期間15.5年超39年未満を対象とした流動性供給入札の結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が2.49倍と、前回の同ゾーンの2.80倍から低下した。最高利回り格差は0.008%、平均利回り格差は0.002%となった。今回は発行額が5000億円と前回から1000億円増額された。

  この日の超長期債は下落。新発20年物の164回債利回りは2bp高い0.52%、新発30年物58回債利回りは2bp高い0.73%、新発40年物の10回債利回りは1.5bp高い0.86%までそれぞれ売られた。

●ドル・円が一時107円台に上昇、米中貿易摩擦への懸念後退や株高で

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  東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。一時1ドル=107円台に乗せ、約3週間ぶりのドル高・円安水準を付けた。米中の貿易摩擦激化への懸念がやや後退し、日米株式相場が続伸したことを受けてリスク回避の動きが和らぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  午後3時25分現在のドル・円相場は前日比0.2%高の106円94銭。朝方に付けた106円71銭から、午後には一時107円02銭と3月13日以来の水準までドル高・円安が進み、その後は伸び悩んだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%高の1126.45まで上昇した。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩カスタマーコンサルタントは、ドル・円について「問題は107円台でニューヨーク時間を終えられるかどうか。昨日同様、きょうも荒っぽい値動きがあるかもしれないが、トランプ米政権が中国との全面対決姿勢から控えめになっているので、ドルは堅調推移となるかもしれない」と述べた。

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