Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株続伸、貿易懸念受けた朝安後に切り返す

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  • S&P500、一時の1.6%安から反発-ボーイングは1%安
  • 米中高官、関税導入回避する策を交渉で見いだす可能性

4日の米株式相場は続伸。貿易への懸念から朝方に大幅下落したが、米政権が保護主義政策を実施して経済成長を妨げるには至らないとの見方が広がって下げを埋め、引けにかけて上げ幅を拡大した。米国債は株安を受けた早い時間の上昇分を徐々に失い、下落した。

  • 米国株は続伸、S&P500が一時の1.6%安から切り返す
  • 米国債は続落、株の持ち直し背景に上げを消す-10年債利回り上昇
  • NY原油は下げ幅縮小、米在庫が予想以上に減少
  • NY金は小反発、貿易戦争巡る不安で逃避需要

  S&P500種株価指数は寄り付きで1.6%安となったが、米中政府の当局者が関税導入を回避するための解決策を交渉で見いだす可能性を残したことを受け、上昇に転じた。国債相場では、10年債利回りが2.79%近辺に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比1.2%高の2644.69。ダウ工業株30種平均は230.94ドル(1.0%)上げて24264.30ドル。ニューヨーク時間午後4時36分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて2.80%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下げを縮小。一時は大きく下げていたが、米エネルギー情報局(EIA)の統計で市場予想以上の在庫減少が示されたことから、相場は大半の下げを埋めた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比14セント(0.2%)安の1バレル=63.37ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は10セント下げて68.02ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。米中貿易戦争の脅威が拡大する中、金の安全性を求める動きが強まり約1週間ぶりの高値をつけた。ただ、米当局者らが貿易交渉を示唆したことから、その後は上げ幅を縮小した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.2%高の1オンス=1340.20ドルで終了した。一時は1.1%上昇する場面もあった。

  主要株価指数は上昇で終えたが、中国が米国からの一部輸入品目に25%の関税を賦課すると発表したことから摩擦がいつエスカレートしてもおかしくないとの懸念が、一部の業界を直撃した。ボーイングは1%下げ、オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は日中、24を超える場面があった。

  チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントのオマー・アギュラー氏はブルームバーグとのインタビューで、「市場は不透明性を嫌い、関税や、中国製品や貿易関係そして政策をあえて標的にした米国の行動が行ったり来たりを繰り返していることは、明らかにマイナスだ」と指摘した。
 
  米国債は長期ゾーンを中心に値下がりし、利回りはS&P500種に追随する格好で上昇した。
 
原題:Stocks Bounce Back FrStocks Bounce Back From Trade Tremors, Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Erase Gains and Shift Lower as U.S. Stocks Rebound(抜粋)
Oil’s Losses Shrink After Surprise Drop in Stored U.S. Supplies(抜粋)
Trade-War Fears Ripple Through Metals With Copper Rally Halted(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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