スポティファイが上場-IPOを経ない異例の手法とは

  • 異例の直接上場、株価上昇ではなく安定性が主要目標
  • スポティファイの時価総額、初日終値ベースで約2.9兆円
スポティファイが上場:IPOを経ない異例の手法とは

音楽配信サービスのスポティファイ・テクノロジーが3日、ニューヨーク証券取引所に上場した。通常の新規株式公開(IPO)手続きを経ない直接上場の形式となった同社株は、取引開始から3時間余り初値が付かなかった。

  ブルームバーグの集計データによると、スポティファイ株は昼過ぎにようやく165.90ドルの初値を付け、その価格で560万株が売買された。終値は初値を約10%下回る149.01ドル。時価総額は約270億ドル(約2兆8800億円)。ニューヨーク証取が上場前に設定した参照価格は132ドルだった。

  株価の控えめな動きは、騒々しい上場を避けたいスポティファイの望み通りになったことの表れかもしれない。創業10年のスポティファイの上場日の取引の成否は、IPOの成功の目安とされる30%の株価上昇を実現できたかどうかで判断されることはなく、同社とアドバイザーらは代わりに、異例の形式の上場を通じて、もっと平凡で安定した結果を望んでいたと関係者は上場前に述べていた。

  ただ、比較的少ない出来高で株価が決まるため、時価総額が維持可能なのかという疑問は既に浮上している。現地時間3日午後4時8分(日本時間4日午前5時8分)現在、出来高は約3000万株にすぎない。投資家の売り制限はなく、市場で売買可能な株式は1億株以上ある。

  

ブルームバーグ・ディールズのアレックス・バリンカ記者がスポティファイの直接上場について解説

出所:ブルームバーグ

原題:Spotify Didn’t Want a Flashy Trading Debut. The Market Delivered(抜粋)

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