Photographer: Freya Ingrid Morales

日本の投資家、デンマークのカバード債市場で存在感強める

  • 住宅ローンを裏付けとするデンマークのカバード債は5000億ドル規模
  • 10年超の長期のカバード債に海外資金が流入
Photographer: Freya Ingrid Morales

世界最大級のカバード債市場に資金が集まっており、特に日本人投資家が積極的な買い手として存在感を増している。

  この市場とは、住宅ローンを裏付けに発行されたデンマークの5000億ドル(約53兆円)規模のカバード債市場のことで、長期の部分に海外資金が流入している。ニクレディト・マーケッツのチーフアナリスト、ヤコブ・スキノイ氏は米国の金利が高い状況が影響しているとみる。

  同氏は「日本人投資家は米国資産を売り始めている」とし、デンマークのカバード債市場で日本人の存在感は「少なくとも週ごとに」高まっていると指摘した。

外国人投資家のデンマークのモーゲージ債ポートフォリオ推移

期間2016年1月2018年2月
1-3年1520億クローネ730億クローネ
3-5年1410億クローネ1860億クローネ
5-10年1220億クローネ1270億クローネ
10年超1760億クローネ2810億クローネ 
出典:デンマーク中央銀行

  デンマークの最上級格付けのモーゲージ債に対する世界的需要は、2015年前半から着実に増してきた。15年1月は、スイスが自国通貨のユーロに対する上限撤廃を余儀なくされ、投機家が次なる攻撃対象にデンマーク通貨を狙ったころで、デンマークは政策金利をその後マイナス0.75%に引き下げ、外貨準備を過去最高に積み上げ、国債発行を中止することで、クローネのユーロとのペッグ(連動)を守った。

  この結果、円からクローネへの為替フォワードが、円からユーロに比べて大きくなったとスキノイ氏は指摘。カバード債投資では日本の投資家向けに欧州の資産運用会社が購入するケースが増えているとも付け加えた。
  
原題:Japanese Investors Are Piling Into Longest Danish Mortgage Bonds(抜粋)

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