【個別銘柄】月次好調Fリテと大東建高い、昭電工やカーボン2社急落

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  • ユニクロ3月は春物好調、大東建も受注高が2桁の伸び
  • 野村証は昭電工を格下げ、カーボン2社は黒鉛電極リスクを不安視

4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ファーストリテイリング(9983):前日比3%高の4万5200円。3月の国内ユニクロの既存店売上高は前年同月比13%増だった。気温が高い日が多く春夏商品やジーンズの販売が好調。客単価は同4.9%上昇、客数も7.7%伸びた。野村証券では2月の5.1%増から増収モメンタムが加速したと評価。春らしい気候に後押しされたことに加え、強固な消費者支持が高い増収につながったとみる。

  大東建託(1878):4.3%高の1万9050円。3月の建設事業受注高は前年同月比14%増の1112億円、2018年3月通期では前の期比0.7%減の6509億円だった。6カ月移動平均の受注トレンドも3月時点で3.2%増とプラス転換。野村証券では、3月単月では16年の1133億円に次ぐ大きな受注額で、健闘したと言ってよい内容だとした。投資判断は「買い」を維持。

  昭和電工(4004):14%安の3895円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を6700円から4700円に下げた。中国でニードルコークスと黒鉛電極の能力増強を確認、従来は中期的に強気としていた黒鉛電極の見方を、19年以降から世界の需給が悪化するという見方に変更。19年12月期以降の同証業績予想を減額した。

  カーボン2社:東海カーボン(5301)が16%安の1392円、日本カーボン(5302)が15%安の4625円。ゴールドマン・サックス証券は、中国でのニードルコークスや黒鉛電極の増産により、東海カーボンをはじめ中国以外のメーカーの黒鉛電極の契約価格が下落するリスクについて、複数の投資家から問い合わせを受けていることを明らかにした。同証では春節明けの中国で黒鉛電極のスポット市況が若干軟化したことなどがその背景と分析している。

  西松屋チェーン(7545):6.3%高の1290円。19年2月期の営業利益は前期比21%増の82億8300万円と増益転換を計画した。子供服などインターネット販売の基盤強化と拡大などで売り上げを伸ばし、IT利用による店舗での作業手順改善や単純化でローコストオペレーションを実現する。

  エービーシー・マート(2670):4.6%高の7290円。3月の既存店売上高は前年同月比6.9%増だった。客単価は低下したが客数が伸びた。テレビCMの投入などで婦人パンプスやビジネスシューズが堅調だった。ドイツ証券では、昨年と比べて春物需要が前倒しになったこともあり好調に推移したと評価。19年2月期の既存店売上高の前提を1%増として、同期営業利益は445億円(18年2月期会社計画は425億円)と予想している。

  アダストリア(2685):4%高の2219円。3月の既存店売上高は前年同月比4.4%増と4カ月ぶりに前年実績を上回った。気温が上昇し薄手のアウターやブラウスなど春物が好調。また、休日が前年に比べて一日多かったことも売り上げを押し上げた。

  キユーピー(2809):9.2%安の2514円。17年12月ー18年2月期営業利益は前年同期比2.7%増の57億2500万円と、ブルームバーグによるアナリスト予想平均61億9000万円を下回った。SMBC日興証券は、中国のマヨネーズが大幅減となりネガティブサプライズだとした。成長けん引役として期待を一身に背負っていた中国で、家庭用でハインツが市場参入するなどで競争激化リスクが顕在化してきたと指摘。会社側は競合の低価格攻勢には対応せざるをえないとコメントしており、成長力の低下に加えて利益率悪化も懸念されるとしている。

  西松建設(1820):7.9%高の2774円。東海東京調査センターは投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に上げた。積み上がった繰越工事が消化に向かい売上高が伸びるほか、完工総利益率が高水準を維持して19年3月期業績は増収増益に転換すると予想。18年3月期については、会社計画の第4四半期の完工総利益率が保守的とみられるため、前期比19%減の205億円とする会社計画は上回る可能性が高いとみる。

  東ソー(4042):7.7%安の1903円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を3100円から2260円に下げた。これまで予想してこなかったポリウレタン原料MDIの中国競合企業の能力増強を確認、今期以降のMDIの採算前提をトン当たり1400ドルから1000ドルに下方修正した。18年3月期の平均採算予想は1650ドル。為替前提も1ドル=111円から105円と円高に見直し、19年3月期の営業利益予想を1319億円から1154億円に減額。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):3.9%高の1025円。ドイツ証券では、取引時間中に株式売り出しを発表した3日の株価大幅安はやや過剰反応との見方を示した。産業革新機構などの保有する株式が市中に出てくるため需給は一時的な影響を受けるが、希薄化は起こらないと指摘。長期的には、株式流動性の確保に伴い株式交換によるM&Aが容易になるなどの効果が期待でき、成長戦略の選択肢が増加したとみる。同社株の3日終値は前日比9.7%安。

  スシローグローバルホールディングス(3563):5.9%高の5410円。3月の既存店売上高は前年同月比8%増と5カ月連続でプラスとなった。客数が3.7%増、客単価が4.1%上昇。また、CLSAは新規に投資判断を「買い」とし、目標株価を7200円に設定した。

  イオンファンタジー(4343):5.2%高の5700円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は新規に投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を7000円とした。国内収益の改善と中国、東南アジアなど海外成長のポテンシャルを背景とした長期的な利益成長ストーリーはまだ十分織り込まれていない、とみる。目標株価は21年2月期の予想1株利益301.4円に対し、過去5期の平均PER23.1倍(終値ベース)から算出。会社側の18年2月期1株利益の想定は151.2円。

  RIZAPグループ(2928):4.5%高の1697円。サッカーJリーグの湘南ベルマーレに出資、傘下に収めることが分かったと共同通信が3日夜に報道。RIZAPは4日午前のリリースで、出資検討の事実を認めた。

  ジーンズメイト(7448):5.3%高の873円。3月の既存店売上高は前年同月比40%増と急増した。ウイメンズ部門がトップスを中心に好調。気温上昇でTシャツやショートパンツなどの夏物商品も伸びた。

  ブティックス(9272):3日にマザーズに新規株式公開し、上場2日目に形成された初値は公開価格1350円に対し2.4倍となる3210円だった。初日は買い気配のまま終えていた。介護業界を対象とした商談型展示会の開催や電子商取引(eコマース)を通じ介護用品を販売、介護事業者の合併・買収(M&A)仲介サービスも行う。終値は3420円。

  ビープラッツ(4381):4日にマザーズへ新規株式公開し、公開価格2200円の2.3倍となる5060円買い気配のまま取引を終了。製品やサービスに対する継続的な課金(サブスクリプション)を管理するプラットフォーム「Bplats」を開発し、提供している。

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