米国株が反発、国債下落-リスク選好戻り
Jeremy Herron、Sarah Ponczek-
米政権はアマゾン相手取った行動を議論していない-報道
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10年債利回りは上昇、イールドカーブはスティープ化
3日の米市場では株式が大幅反発し、国債は下落した。トランプ米大統領の政策は世界貿易や経済成長を乱すには至らないとの見方が広がってリスク選好ムードとなり、主要株価指数は日中高値に達した。
トランプ米大統領はアマゾン・ドット・コム批判を継続しているものの、ホワイトハウスでは同社を相手取り何らかの行動を起こす可能性が議論されていないとするブルームバーグ報道が手掛かりとなり、それまで方向感が乏しかった株式相場は遅い時間に急上昇した。この報道の前には、ホワイトハウスのナバロ米国家通商会議(NTC)委員長が、2日の株価急落を受けて「情報通の投資家」は買いを入れるだろうと述べていた。
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S&P500種株価指数は反発。前日比で下げに転じる場面もあったが、アマゾンを巡る報道を受けて急伸、日中高値を付けた。同指数は前日、2016年以降で初めて200日移動平均を割り込んでいた。一方、株の落ち着きや投資適格級社債の発行再開を受け、米国債は下落した。
S&P500種株価指数は前日比1.3%高の2614.45。ダウ工業株30種平均は389.17ドル(1.7%)上げて24033.36ドル。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて2.78%。
ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。前日に株価主導で売りが広がった後を受け、この日はリスクの高い資産を買う動きが促された。一方、米原油在庫の増加は続くとの見方から、相場上昇は抑制されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比50セント(0.8%)高の1バレル=63.51ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は48セント上げて68.12ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。米国株高を背景に、前日の株安を受けたリスク回避センチメントが薄れた。ドル上昇も金買いを抑制した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.7%安の1オンス=1337.30ドルで終了した。

米国債は大幅下落し、前日に2月初め以来の低水準を付けていた10年債利回りは上昇した。イールドカーブはスティープ化し、5年債と30年債の利回り差は一時42.5bpを超える場面があった。
原題:Stocks Surge, Bonds Retreat as Risk-On Resumes: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fall as Stocks Stabilize, IG Issuance Resumes(抜粋)
Crude Toys With $63 in ‘Relief Rally’ as Equities Recover(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Drop as Equities Rebound, Dollar Advances(抜粋)