ドイツにある世界最大の屋内熱帯雨林、富豪が売却探る-関係者

  • ブランデンブルクの「トロピカル・アイランズ・リゾート」04年開業
  • マレーシアの富豪クリシュナン氏、軸足を国内投資に戻す方針

マレーシア4位の富豪T・アナンダ・クリシュナン氏は国内投資に集中するため、ドイツに持つホリデーリゾートの売却を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ブランデンブルクにある「トロピカル・アイランズ・リゾート」の目玉は世界最大の屋内熱帯雨林だ。

T・アナンダ・クリシュナン氏

写真家:Scott Eells / Bloomberg

  同氏とビジネスパートナーのコリン・アウ氏は投資銀行と共に、ベルリンから約60キロ離れた同リゾートへの関心を探っていると関係者は説明。一部の買い手候補とは話し合いがなされ、最大3億ユーロ(約390億円)の値が付く可能性があるとしている。

  トロピカル・アイランズのウェブサイトによれば、同リゾートは飛行船の格納庫跡に建設され2004年に開業。600種類の植物から成る熱帯雨林に加え、ヤシの木が並ぶ人工ビーチやウオーターパークなどが楽しめる。屋内と屋外の施設は10万平方メートルに広がるという。

  クリシュナン氏が経営権を持つインドの携帯通信会社エアセルは今年、破産手続きの開始を申請し、資産保全を求めた。その後、同氏はマレーシア市場に軸足を戻そうとしており、マレーシアの同業マキシスと有料テレビのアストロ・マレーシア・ホールディングスに費やす時間を増やす公算が大きいとブルームバーグ・ニュースが3月に報じていた。

  関係者によると、トロピアル・アイランズの経営権を握る株式はクリシュナン氏のレジャー・不動産投資の一部の持ち株会社であるタンジョンが保有。残りはアウ氏が持っている。売却を巡る話し合いは初期段階で、合意に至らない可能性もあるという。

  タンジョンの親会社ウサハ・テガスの担当者は、現時点でどの事業体とも深い話し合いはないとコメント。ドイツの連休中にトロピカル・アイランズに電話取材を試みたが応答はなかった。アウ氏に電子メールを送付したが、今のところ返答はない。

原題:Billionaire Krishnan Is Said to Mull German Tropical Resort Sale(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE