豪中銀:1年8カ月連続で金利据え置き-豪ドル安を背景に

更新日時
  • 豪ドル相場は1月後半に付けたピークから5%余り下落
  • 市場やエコノミストは来年まで政策変更はないと予想

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は3日、豪ドル相場安が続く中で、主要政策金利の据え置きを決めた。通貨安は成長を加速させ、インフレ率の目標回帰のペースを速めるのに寄与する可能性がある。

  ロウ総裁率いる豪中銀はオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に据え置いた。据え置きは1年8カ月連続。市場やエコノミストは来年まで政策変更はないと見込んでいる。このため、刺激策縮小を準備するか、すでに縮小に動いている他の先進国・地域の中銀と豪中銀との相違が一段と顕著となっている。

  ロウ総裁は声明で、「2018年の成長加速が引き続き中心的な予想だ」とした上で、「消費は17年後半に加速したものの、持続的な不確実性の一因は家計消費の見通しだ。家計所得の伸びは緩慢で債務は高水準にある」と指摘した。

  豪ドルはシドニー時間午後3時3分(日本時間同2時3分)時点で1豪ドル=0.7692米ドルと、中銀の政策決定前(0.7689米ドル)とほぼ変わらず。豪ドル相場は1月後半に付けたピークから5%余り下げている。

  ただ、見通しははっきりしない。豪ドル安の主因は、豪州最大の輸出品目である鉄鉱石が先月、弱気相場に陥ったことだ。米国が最大の対豪投資国かつ主要な安保同盟国である一方、中国は最大の貿易相手国で、豪州は米中貿易戦争が起こった場合に板挟みとなるリスクも抱えている。

  求人サイトを運営するインディードのエコノミストで、豪中銀で勤務した経験を持つカラム・ピカリング氏は「豪中銀による先制的な利上げが正当化されるとは思わない」と指摘。「実際、早期の動きが特にリスクが高いと考えている。貿易戦争が発生すれば、豪経済動向の最近の改善を明らかに損ないかねない事態となろう」とコメントした。 
  

原題:Australia Holds Interest Rate as Lower Currency Aids Outlook (1)(抜粋)

(豪ドル相場の数字を差し替え、コメントなどを追加して更新します.)
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