LIBOR/OIS拡大「つかの間の猶予」か-Tビル発行再び増加へ

  • Tビルの発行減でLIBORの急上昇は当面小休止となる可能性
  • Tビルの大量発行が再開されればLIBOR/OIS縮小は限定的に

米短期金利の急上昇を促した米財務省短期証券(Tビル)の発行増は収まりつつあるが、銀行や他の借り手は、ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の一段の上昇に向けて、つかの間の猶予を与えられただけとなる可能性がある。

  4月の納税期限に伴い国庫に税収が入ることから、米財務省は今週の国債入札の3カ月物と6カ月物Tビルの発行額をそれぞれ30億ドル(約3180億円)、4週間物は100億ドル減らした。これまでのTビルの大量発行は、米利上げと共にコマーシャル・ペーパー(CP)の金利やLIBORの水準を押し上げる要因として働いてきた。

  LIBORのオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)レートに対するスプレッド(LIBOR/OISスプレッド)は、1月以降で30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、3月末時点で約59bpとなった。ジェフリーズのマネーマーケット・エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏によれば、スプレッドはいったん40-45bpに縮小しそうだが、うっかり安心してはいけない。米財政赤字拡大を賄うため大量のTビル発行がなお必要になると見込まれる以上、スプレッドの縮小は恐らく浅いものとなるだろう。

  サイモンズ氏はTビルの発行減少について、「供給増がLIBOR上昇とLIBOR/OISスプレッド拡大の原動力になったと考えれば、影響は大きいだろう」としながらも、Tビルの供給は今後も変わらない問題であり、LIBOR/OISスプレッドは比較的拡大した状態が続くと予想した。

  ライトソンICAPのエコノミスト、ルー・クランドール氏も2日のリポートで、財務省はTビルの発行を数カ月以内に再び増やす可能性が高いと指摘した。

原題:Libor-OIS Is Ready to Tighten. Consider It Merely a Reprieve(抜粋)

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