ウェイモCEO、自社の技術とテスラ「オートパイロット」は別物

  • テスラ車死亡事故で運転者は「オートパイロット」を作動させていた
  • ウェイモは人間の関与を全く必要としない技術を開発している
This image taken from a video shows the scene of an accident involving a Tesla Model X on March 23. KTVU

3月23日に米カリフォルニア州で起きたテスラ車の死亡事故などを契機に自動運転技術の安全性を巡る議論が巻き起こる中、米アルファベット傘下の自動運転システム開発会社、ウェイモのクラフチック最高経営責任者(CEO)は、自社の技術とテスラの自動運転支援システム「オートパイロット」は全く異なるものだと訴えた。

ウェイモのクラフチックCEO

フォトグラファー:Mark Kauzlarich / Bloomberg

  死亡したウェイ・ファンさん(38)がオートパイロットを作動させて運転していたスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」は、同州マウンテンビュー近くのハイウエーで中央分離帯に衝突、火災が発生した。テスラが3月30日にブログに掲載した発表資料によれば、回収されたコンピューターのログはファンさんが衝突前の6秒間、ハンドルを握っていなかったことを示していた。
  
  ウェイモのクラフチックCEOはインタビューで、テスラのオートパイロットはウェイモが10年前から開発してきた完全自動運転技術とは別物だと指摘。オートパイロットは運転者が常に注意を払い、ハンドルから手を離さないようにする必要があるのに対し、ウェイモが開発に取り組んでいるのは人間の関与を必要としない技術だと説明した。ウェイモの技術は既にフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のミニバンに搭載され、アリゾナ州フェニックスで公道試験が行われており、年内に無人タクシーの商業サービスを開始する計画。

  クラフチックCEOは先週、事故にオートパイロットが関わっていたかどうかテスラが公表する前、「テスラ車が事故を起こした場合、運転席に座っている人が最終的に注意責任を負うことになる。ここで何が起きたかわれわれには分からないが、自動運転とは違う」と述べていた。
  
  テスラのスポークスマンからはコメントは得られていない。

  ウェイモは先週、ジャガー・ランドローバーと自動運転車で提携すると発表。ジャガーの電動SUV「Iペース」2万台にウェイモの自動運転システムを搭載し、2020年からウェイモのタクシー配車サービスで稼働を開始する予定。

  クラフチックCEOは、かつて在籍したフォード・モーターや現代自動車など他の自動車メーカーとの提携の可能性も積極的に探っている。同CEOは配送・物流市場での競争に向け、ホンダとの合意が最も近いと述べた。

原題:Waymo CEO Says Self-Driving Tech Isn’t to Blame for Tesla Death(抜粋)

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