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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株式市場に重要な買い手不在、売り加速の中で最悪のタイミング

  • 米企業、四半期決算発表を控えて自社株買いの自粛期間に入る
  • S&P500種株価指数が2月初旬以来の安値に下落も、企業は静観
Pedestrians carrying umbrellas pass in front of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Thursday, March 29, 2018. U.S. stocks climbed as markets moved toward the end of a tumultuous quarter on a high note. Equities in Europe also rose following a mixed session in Asia.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株式市場は重要な市場参加者を欠いたまま、4-6月(第2四半期)の初めから急落に見舞われた。

  S&P500種株価指数が2月初旬以来の安値に下落した中、米企業が静観したままだったのは、決算発表前約5週間から発表後48時間までは裁量による自社株買い戻しの自粛を求める規制を順守したためだ。1-3月(第1四半期)の決算発表は2週間後に本格化する予定で、企業は株式相場失速の中で手をこまぬいているしかない。

  裁量的な自社株買いの時期は近年、勢い付いている。企業の投資意欲は他の投資家を圧倒し、米国株買いの最大の原動力だ。ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・コスティン氏らストラテジストは、1月後半の急落が自粛期間中に起きたのは偶然ではないと指摘する。

  S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの集計データによると、S&P500種指数構成企業は9年前の強気相場開始以降、4兆ドル(約423兆円)近い自社株を買い戻している。

Buyback Blackout

  2月初旬に株価が急落し2年ぶりに調整局面入りした際に、こうした需要がダメージの緩和に寄与した。ゴールドマンの自社株買いデスクは急落の中で最も多忙な週を過ごし、米企業は「基本的に唯一の買い手」と呼ばれた。

原題:Stocks Lose Critical Buyer at Worst Time as Selloff Picks Up(抜粋)

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