Photographer: Sarah Blesener/Bloomberg

「今回もまた過ぎ去るだろう」-不安な株式強気派は業績期待にすがる

  • S&P500種の2日終値、2016年以来初めて200日移動平均線を下回る
  • 第1四半期利益成長率のアナリスト予想は17%-1月初め時点は13%

「今回もまた過ぎ去るだろう」。上値を追っていたテクノロジー株に対する新たな売りや貿易戦争を巡る不安からS&P500種株価指数が2月上旬以来の安値を付けてからというもの、気が気でない強気派はこの言葉を繰り返している。  

  9年続く強気相場の背景について、強気派は自信を持って企業収益の拡大を挙げる。実際に最近相場が下げた局面でも、アナリストは経済成長が最終利益に反映されるとの確信を強め、1-3月(第1四半期)の利益成長率を17%と予想する。1月初め時点では13%だった。

  ニューブリッジ・セキュリティーズのチーフストラテジスト、ドン・セルキン氏(75)は電話取材で、「貿易戦争の問題やテクノロジーセクターを巡る不透明感もあるが、状況が今の状態にとどまり、第1四半期業績が堅調な伸びを示せば、株価の上昇に十分な理由になる」と述べた上で、「利益成長予想が切り上がる中で、決算シーズンを前に相場が下がるとは何とも皮肉なことだ」と語った。
         

Estimates Going Up

Analysts now expect bigger S&P earnings growth than at the start of the year

Source: Bloomberg

  ただ、こうした楽観主義のサインは2日の株式市場ではほとんど見られなかった。S&P500種は200日移動平均を2016年以来初めて割り込んで終了。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式共同責任者、イアン・ウィナー氏は「さらなる相場上昇を後押しするポジティブサプライズがあるかもしれないが、もし決算が失望を誘うものだったらどうだろう。ここに問題がある」と語る。

  RBCキャピタル・マーケッツが3月後半に実施した調査によると、かなりの不確定要素が控える中で、投資家は総じて楽観的な見方を維持しており、約45%は米国株式に強気か非常に強気と回答した。ただ、ほぼ同数の投資家が楽観的な見方はここ3カ月で弱まったと回答している。米国株戦略責任者のローリ・カルバシナ氏は2日のリポートで、「弱気あるいは非常に弱気という投資家はわずか20%で、降伏を示す証拠は見られなかった」と説明。この調査は「弱気が根深くはない」ことを私たちに教えていると付け加えた。

原題:Rattled Bulls Cling to Predicted Earnings Surge to Save Stocks(抜粋)
U.S. Sell-Off Hits Asia Stocks; Yen Trades Higher: Markets Wrap(抜粋)

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