米国株が反落、ハイテク売り-国債は伸び悩み
Jeremy Herron、Sarah Ponczek-
アマゾン株が急落、トランプ大統領の批判ツイート響く
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S&P500は200日移動平均を下回って終了、2016年以降で初めて
2日の米株式相場は大幅反落。4-6月(第2四半期)最初の取引で、ハイテク株の下落に拍車が掛かった。トランプ米大統領がアマゾン・ドット・コムの批判を再開したことや、中国が米国製品に対する報復的な上乗せ関税を発動させたことで市場が動揺。米国債は株安を背景に上昇していたが、遅い時間に上げを消した。
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S&P500種株価指数は2月上旬以来の低水準となり、200日移動平均を2016年以降で初めて割り込んで終了。1月に付けた直近の高値からは10%余り下げたことになる。オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は23に急上昇した。
S&P500種株価指数は前週末比2.2%安の2581.88。ダウ工業株30種平均は458.92ドル(1.9%)下げて23644.19ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.73%。
ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。約7週間ぶりの大幅安となった。貿易戦争を巡る不安を背景に、金融市場全体でリスクの高い資産を避ける動きが進んだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前営業日比1.93ドル(3%)安の1バレル=63.01ドルで終了。2週間ぶりの安値となった。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.70ドル下げて67.64ドル。
ニューヨーク金先物相場は上昇。米国と中国の貿易摩擦がエスカレートするとの観測が広がった。投資家は米政府による次の対中関税を巡る詳細を待っている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前営業日比1.5%高の1オンス=1346.90ドルで終了した。

相場上昇局面を主導してきたハイテク株の一角に売りが集中し、ナスダック100指数は2.9%下落した。トランプ大統領がツイッター投稿で批判したアマゾンに加え、ネットフリックスやインテルも大幅安となった。
米国債は主要株価指数が下げを加速する中で上昇、10年債利回りが2月上旬以降で最も低い2.71%台となる場面があったが、遅い時間には伸び悩んだ。
原題:Tech Rout Sinks Stocks as Lines of Defense Crumble: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rise; 10Y Yield Falls to Seven-Week Low(抜粋)
Oil Slumps as Trade War Fears Prompt Investors to Spurn Risks(抜粋)
PRECIOUS: Gold Climbs as Investors Assess Global Trade Tensions(抜粋)