新興国資産は「いいね」、年内強気姿勢を投資家らは継続-調査

  • 調査ではアジア株を最も選好、中南米債券が2位
  • メキシコ・ペソ、元、ウォンが貿易戦争に最も影響受けやすい

通商摩擦の深刻化、債券利回りや資金調達コストの上昇、テクノロジー株の下落に見舞われる中、第1四半期(1-3月)の新興国株のパフォーマンスは先進国株を上回った。そして投資家やストラテジスト、トレーダーは年内の新興諸国の資産に依然強気であることをブルームバーグの調査が示した。

  ブルームバーグが15の金融機関・研究所を対象に3月22-28日に実施した調査によれば、トップピックはアジア株で、中南米諸国の債券がこれに続いた。通貨でもアジアが欧州や中東、アフリカ、中南米を抑えてトップだった。
          

  大和住銀投信投資顧問の横内武志シニアファンドマネジャーは、健全な経済情勢とインフレの抑制を踏まえると、新興国の資産価格の緩やかな上昇がなお予想されると指摘した。MSCIが算出する新興国の通貨と株式の指数は3月末まで5四半期連続の上昇だ。

  ただ、逆風も頭に入れておくべきだろう。 ブルームバーグ調査では、メキシコ・ペソ、中国人民元、韓国ウォンは、トランプ米大統領の保護主義的な言動から生じる通商問題に対して最も脆弱(ぜいじゃく)とみられている。トルコやブラジル、メキシコは国内の政治情勢により敏感であると受け止められている。

ブルームバーグ調査の結果は以下の通り:
      

             
  以下の表は、11の新興国通貨でリスクに最も影響されやすいとの回答を得た通貨を示す。

◎米国の金融政策や経済、インフレの影響を受けやすい通貨
                   

◎トランプ政権の関税・貿易政策の影響を受けやすい通貨(調査はトランプ政権が中国に対する輸入関税措置の詳細を発表する前に実施)                   
            

◎中国の経済や政策に影響を受ける通貨        

◎原油および商品価格が通貨を押し上げる可能性は常にある。
  
 

◎米国株の影響を受けやすいとみられる通貨-3月の世界的株安のきっかけになった米テクノロジー株の下落は、新興国に連鎖することを示した
 

◎欧州中央銀行(ECB)や日本銀行の金融政策の影響を受けやすい通貨-ECBによる流動性供給は年内いっぱい続きそう、日銀の異次元緩和の解除は少なくとも2019年まで見込めない
 
 

◎地政学的リスクの影響を受けやすい通貨-外交紛争を抱える国の通貨が最もリスクにさらされているとみられる。ロシアと欧米諸国間の冷戦時代のような緊張、トルコの米独との対立にも注目。
            
         

◎最後は各国の政治リスク-差し迫るブラジルとメキシコでの大統領選挙の注目度は高く、金融市場はその結果に大きく左右される可能性がある。
           
       

         
原題:Emerging Markets Get Thumbs Up After Staring Down Tough Quarter(抜粋)

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