Photographer: Tomohiro Ohsumi

アジア株、波乱の四半期後に明るい兆し-堅調な企業業績など好材料

  • テクノロジー株に代わり、ヘルスケア株がアジア太平洋で首位に
  • ボラティリティーは徐々に低下するとDBSのホウCIO
Photographer: Tomohiro Ohsumi

アジア株式市場は昨年までの2年間、比較的平穏だったが、今年に入って地政学リスクと市場の不確実性の高まりに伴いボラティリティー(変動性)が再び高まった。

  今年1-3月(第1四半期)は米中貿易摩擦やトランプ米大統領の保護主義政策、日本の政治スキャンダル、米連邦準備制度理事会(FRB)の新議長就任、2014年1月以来の高水準への米国債利回り上昇、中国の安邦保険集団会長訴追などの出来事が相次ぎ、MSCIアジア太平洋指数は5四半期ぶりにマイナスとなった。同地域の各市場はまちまちで、東証株価指数(TOPIX)は1月に26年ぶり高値を付けたが、その後2カ月で反落、ベトナムの株価指数は19%上昇した。

  アジア太平洋地域の業種別ではヘルスケア株がテクノロジー株から首位の座を奪った。

  ではアジア株の今後の見通しはどうだろうか。それを考えるために覚えておく必要があるのが以下の3つのチャートだ。

  最初のチャートは、MSCIアジア太平洋指数とMSCIオールカントリー・ワールド(ACWI)指数の1株利益の推移が示されている。株価の動きに関係なく、アジア企業の利益は依然として堅調な伸びを見せている。MSCIアジア太平洋指数の構成銘柄の過半数が10-12月(第4四半期)決算でアナリスト予想を上回った。

  向こう数カ月で相場の10-20%調整が見られる公算は大きいが、世界経済のファンダメンタルズがなお堅調で、インフレは抑制された状態が続く可能性が高く、企業業績は上向きのため、ボラティリティーは徐々に低下するだろうと、DBSグループ・ホールディングスのホウ・ウェイ・フック最高投資責任者(CIO)は予想する。

  2番目のグラフは、香港のハンセン指数と100日移動平均線、200日移動平均線が示されている。同指数は昨年第4四半期まで2006年以来の4四半期連続上昇していたが、今年第1四半期はマイナスとなった。同四半期中、100日移動平均線を3回下回ったが、長期トレンドには影響がないようだ。アナリストらは、業績改善と安定した経済が貿易戦争リスクを相殺するとして、上昇を予想している。ブルームバーグがまとめたアナリスト6人の予想によれば、ハンセン指数は4-6月(第2四半期)末までに33000に到達し得る。

  第3のグラフはベトナムの株価指数を示す。ベトナム株の好調さを支えているのが経済成長の加速と、海外からの大規模な資金流入だ。

原題:Silver Linings Emerge for Asian Stocks After Rocky First Quarter(抜粋)

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