Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

債券トレーダーに本当に重要なのは株式相場-雇用統計の発表週でも

  • テクノロジー株の波乱で米10年債利回りは先週7週ぶり低水準
  • 利回り曲線のフラット化、最新雇用統計への不安の少なさ示唆か

債券トレーダーの心理に左右する上で米国の雇用統計は既に、インフレ指標の脇役的存在だが、先週のテクノロジー株の混乱を受けた今では、存在感がほとんどなくなっている。

  米10年債相場は先週、利回りが7週ぶりの低水準を付けた。今回の債券高に拍車を掛けたのは地政学的リスクや弱いインフレ統計(米連邦準備制度が重視する指標は実際、アナリストの推定値を上回った)ではなく、アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、テスラなど株式市場の人気銘柄の激しい値動きを避けようとする投資家の動きだった。

  このような動きは米労働市場の最新データが数日後に発表される今週も、変わりそうにない。もちろん、雇用の勢いが多少失われたのは、好調がかなり長い間続いていることが一因だ。3月も同様とみられ、非農業部門雇用者数は前月比18万9000人増と、過去1年の平均並みと予想される。

  こうした労働市場を念頭に、トレーダーは4月の相場がスタートすることで、前四半期に16年以来最悪のパフォーマンスだった米国債市場を見極める機会を持てる。債券強気派が希望を持つ要因は十二分にある。利回り曲線はここ10年で最も平たん化しており、10年債利回りの3%台乗せはさらに遠ざかりつつある。

  PGIMフィクスト・インカムのシニア・ポートフォリオマネジャー、グレッグ・ピーターズ氏はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「水準をここでリセットしたのは、株式のボラティリティーの持続だ。金利市場にゆっくりと影響した」と指摘した。

  10年債利回りは先週、7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.74%。30年債利回りは1月以来初めて3%割れで終了。一方、期間が短めの債券はほぼ変わらずで、2年債と30年債の利回り曲線は07年以降で最もフラット化した。


原題:For Bond Traders, Stocks Are All That Truly Matters in Jobs Week(抜粋)

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