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膨大な債務にあえぐ海航、サンフランシスコのビル売却で交渉-関係者

  • 中国の海航集団はこのオフィスビルを16年に2億5500万ドルで購入
  • 協議は予備段階で合意に至る保証はないと関係者

中国の複合企業、海航集団(HNAグループ)は米サンフランシスコのオフィスビルを香港のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社、基匯資本に売却する協議を行っていると、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。多額の債務を抱える海航は資産売却を進めている。

  協議は予備段階で合意に至る保証はないと、関係者は指摘。交渉が社外秘であることを理由に匿名で語った。海航と基匯資本にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

  海航は2016年8月にサンフランシスコの「123ミッション・ストリート」という高層ビルを2億5500万ドル(現在のレートで約271億円)で購入。ブルームバーグがまとめたデータによると、同社は過去数カ月に計67億ドル相当の株式・不動産を売却した。同社は債務を返済して資金繰り逼迫(ひっぱく)を回避するため、1-6月(上期)に約1000億元(160億ドル=約1兆7000億円)規模の資産売却を目指すと債権者に説明している。

  中国政府は派手な投資を次々と手掛ける中国企業による「理にかなわない」海外投資の抑制に動いている。地域航空会社としてスタートした海航はこうした中、これまでの買収で負った膨大な債務の圧縮を求める圧力にさらされている。

  米国内では、これまでにタイムシェア事業を手掛けるヒルトン・グランド・バケーションズの株式25%を11億ドルで、パーク・ホテルズ・アンド・リゾーツの一部株式を12億4000万ドルでそれぞれ売却。市場参加者の間では、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスの持ち分が次の売却対象との観測が広がっている。同社は米商業用不動産の約40億ドル相当を売りに出しているが、ブルームバーグの集計データによれば、上期の目標を達成するには93億ドル程度の資産売却がなお必要。

原題:HNA Is Said in Talks to Sell San Francisco Building to Gaw (1)(抜粋)

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