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ルノーと日産自の完全統合目指すゴーン氏-生き残りかけ規模拡大へ

  • 完全統合はゴーン氏にとって最後の仕事になる可能性
  • 「もう少し飛行可能な状態に仕上げる必要がある」-ウォーマック氏

カルロス・ゴーン氏は難局に見舞われていた自動車メーカー2社を復活させ、3社目の再建に取り組んでいる。そして今、複雑な株式持ち合いを通じた提携の下で約20年間協力してきた仏ルノーと日産自動車の完全統合という、同氏にとって最後になるであろう仕事に着手する。

  事情に詳しい複数の関係者によると、かつて「コストキラー」で名をはせ、世界をまたにかける自動車業界のスーパースターは、両社を単一の企業に統合することを望んでいる。その目的は、支出を削り、よりクリーンで環境に優しい自動車へと変化する業界で生き残るために規模を大きくすることだ。

  リーン・エンタープライズ・インスティテュート(マサチューセッツ州ケンブリッジ)の創設者、ジェームズ・ウォーマック氏は「ゴーン氏は手で飛ばさなければならない巨大飛行機を作り上げた」と述べた上で、「いつかこの飛行機を誰かに引き継ぐということなら、もう少し飛行可能な状態に仕上げる必要がある」と語った。

  提携関係は投資家を惑わしかねない複雑な構造になっている。日産自はルノーの株式を15%を保有し、ルノーは日産自の株式を43%保有している。日産自は燃費不正問題が発覚した三菱自動車に2016年に出資。さらに問題を複雑にするのは、フランス政府がルノー株式を15%保有する筆頭株主であることだ。

雇用の保護

  コネティカット州スタンフォードの独立系自動車アナリスト、マリアン・ケラー氏は、仏政府は雇用保護への影響力を失いたくないため、完全統合を成功させるのは難しい作業になると予想。日本の幹部らはルノーが新たな経営チームを支配することを不安視するだろうと付け加えた。

  ケラー氏は「フランスの労働者はフランス人上司に報告するのを好み、日本人も同じように感じている」と述べ、「両社が独立している時はこれが機能するが、合併して業務の統合が始まれば摩擦が起き始めるだろう」と語った。

原題:After Years Shacking Up, Ghosn Wants a Renault-Nissan Marriage(抜粋)

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