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英GKN株主が敵対的買収案を受け入れ-政府や産業界から懸念の声

  • 英投資会社メルローズが約1兆2100億円で買収へ
  • 米デーナへの自動車部門売却合意は撤回される

英エンジニアリング企業GKNの株主は同社を81億ポンド(約1兆2100億円)で買収するとの英投資会社メルローズ・インダストリーズからの提案を受け入れた。敵対的買収案を拒否していたGKN経営陣だが、株主投票で独立企業として経営を続けるとの方針に賛同が得られなかった。

  メルローズが29日発表した資料によれば、同社はGKNを現金と株式を通じ買収するとの提案で同社議決権のうち52%の支持を得た。

  GKNの経営陣はメルローズの買収案に対抗し、自動車動力伝達装置部門を米デーナに61億ドル(約6500億円)相当の取引を通じ売却することで合意していたが、売却は撤回される。

Takeover Battle

  同日の英株式市場でGKNの株価は大きく上昇し、上場来高値を更新。ただ英航空宇宙業界のロビー団体、ADSのトップ、ポール・エバリット氏は電子メールで、「GKNは英産業界の重要な一部だ」として、メルローズへの売却に懸念を表明した。
  
  クラーク英民間企業・エネルギー・産業戦略相はメルローズの短期的な事業モデルが心配だとし、27日には議会で買収提案が決着すれば「介入の理由」があるかどうかを判断すると発言。GKNの顧客企業であるエアバスはメルローズに対しGKNの研究開発支出を減らせば、同社に新たな仕事を任せることが「事実上不可能」になるだろうと警告している。

原題:GKN Loses Fight Against Melrose’s $11 Billion Hostile Offer (2)(抜粋)

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