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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株は続伸、米景気堅調と為替安定で電機が上げ主導-期末買いも

更新日時
  • 米失業保険申請件数は予想に反し減少、45年ぶり低水準
  • 為替は1ドル=106円台での推移続く、来期減益シナリオが後退
A visitor looks at the trading floor at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Wednesday, Aug. 30, 2017. Equity indexes in Japan, Hong Kong and South Korea rose Wednesday after U.S. stocks rebounded from losses initially sparked when Kim's regime fired a missile over Japan.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

30日の東京株式相場は続伸。米国で雇用関連の統計から堅調な景気が確認されたほか、為替相場も1ドル=106円台で安定して推移したことで来期業績悪化への警戒感が弱まった。電気機器がTOPIXの上昇寄与度トップとなるなど輸出セクターが上げた。

  TOPIXの終値は前日比12.30ポイント(0.7%)高の1716.30、日経平均株価は同295円22銭(1.4%)高の2万1454円30銭。両指数とも昨年3月末よりも13%高い水準。

  米国で29日に発表された週間新規失業保険申請件数は21万5000件と、前週比で予想外に減少して1973年1月以来の低水準となった。2月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月から1.8%上昇し、米連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%のインフレ目標に近づいた。

Tokyo Stock Exchange and Stock Boards As Japan Shares Dip With Banks As Volatility Returns to Markets

東証ロゴ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「米国の景気は好調、物価安定の様子もうかがえたため、きのうの米国市場は株高・金利低下でいわゆるいいところ取りの反応だった」と指摘。また、米国株市場でフェイスブックやテスラ株が上昇し、「SNSやIT、自動運転といった市場の主要テーマが見直されたことも、きょうの日本株上昇に大きく貢献した」と話した。

  29日の米国株が3日ぶりに反発したことから、きょうの日本株は続伸して始まった。米S&P500種株価指数の業種別指数で情報・技術が上昇率1位となり、半導体関連株で構成されるSOXも反発したため、東京エレクトロンなどの電機株を中心に幅広い業種が買われた。午後に入り日経平均の上げ幅は350円を超え、22日以来の高値を付ける場面もあった。SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「期末の評価を高めておきたい投資家からお化粧買いが入った可能性もある」と指摘していた。

  ドル・円相場が1ドル=106円台での取引が続いたことも買いにつながった。ニッセイ基礎研の井出氏は「4月に入って急激に円高が進まない限り、企業は来期業績計画での想定レートを105円程度に置いてくる。純利益で見て来期5%程度の増益のめどがたち、海外投資家が先回りして日本株に買いを入れてくる可能性がある」と話していた。

2017年度の日経平均株価の推移

  東証1部33業種は海運や非鉄金属、ガラス・土石製品、鉱業、不動産、鉄鋼、電機など31業種が上昇、下落は電気・ガス、銀行の2業種。売買代金上位では、米半導体株指数の上昇で東エレクのほかSUMCOやSCREENホールディングスが買われ、ゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」を再強調した東海カーボン、アナリストが格上げしたコナミホールディングス、ROE最低8%の中期経営計画を発表した日本郵船も高くなった。アナリストが格下げしたカプコンは大幅安。

  • 東証1部の売買高は概算で11億4075万株、売買代金は2兆1487億円
  • 値上がり銘柄数は1492、値下がり銘柄数は536
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