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Photographer: kirstyokeeffe/iStockphoto
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アマゾンが再び挑む、160億ドル規模の家事代行サービス業界

  • 「アマゾン・ホーム・アシスタンツ」はスタッフを直接採用
  • 請負業者仲介の「アマゾン・ホーム・サービシズ」から方針転換
close up photograph of a mop and bucket with shallow depth of field
Photographer: kirstyokeeffe/iStockphoto

アマゾン・ドット・コムは3年前に顧客を近所の家事代行業者や庭師、ハウスキーパーと結び付ける「アマゾン・ホーム・サービシズ」を立ち上げ、口コミサイト運営のアンジーズ・リストやイェルプなどに真っ向から挑戦した。

  その際には独立業務請負制を採用し、自前の車と道具、装備を備えた請負業者を新たな顧客に仲介していたが、アマゾンが現在シアトルで静かに進めているのはハウスキーパーの直接採用だ。同社は低コストの請負業者から、よりコントロールしやすい自社の従業員に切り替えつつある。これにより、最低賃金や報酬、残業手当といった問題で難しい立場に立たされる一方、従業員の訓練方法や使用する清掃用品、従業員のスケジュール管理については自社で決めることができる。

  アマゾンのこうした試みからは、独立請負業者を使うことで経費を節減できるものの、顧客体験を犠牲にし、新たなネット上の仲介業者にすぎなくなるという同社の懸念が読み取れる。2015年にアマゾン・ホーム・サービシズをスタートした際は数百種のサービスを提供すれば計6000億ドル規模の市場になるとして大きな期待を寄せていたが、事業の伸び低迷で計画見直しを余儀なくされた。このため同社は直接雇ったハウスキーパーを自社のブランドに直結させることでサービスを差別化できるかどうか調べようとトライアルを実施している。

  家事代行サービス「メリーメイズ」を展開するサービスマスター・グローバル・ホールディングスによると、米消費者が17年にハウスクリーニングに投じた金額は160億ドル(約1兆7000億円)に上った。

  アマゾンがシアトルで提供している新たな家事代行サービス「アマゾン・ホーム・アシスタンツ」の料金は家の大きさや利用頻度によって異なる。広さ1500平方フィート(約139平方メートル)の家の清掃なら週156ドル程度。同サービスのウェブサイトには、「全員がアマゾンの従業員で、訓練を受けたプロ」であるほか、「100%環境にやさしく、子供にも安全な清掃用品を使用」していると明記されている。

  アマゾンは昨年、顧客が留守の場合でも配達員らが家の中に入って商品を届けられる「アマゾン・キー」という新たなサービスを導入。先月にはホームセキュリティー製品を手掛ける新興企業のリングを約10億ドルで買収することに合意し、住宅関連事業におけるプレゼンスを拡大している。

原題:Amazon Takes Fresh Stab at $16 Billion Housekeeping Industry(抜粋)

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